アニメ版「魔王学院の不適合者」第8話の感想を述べていきます。
原作の内容も盛り込んでいるので、軽微なネタバレがあります。
ネタバレが嫌だという方は閲覧を控えてください。
いよいよ第2章「魔剣大会編」の完結です。
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決勝戦は腕輪を装着しながら戦い、腕輪が壊された場合も敗北してしまうという特別ルールが適用。
この腕輪は「吸魔の円環」といい、対象の魔力を吸収する効果があります。
魔力を吸収されたくなければ腕輪を壊さないといけないですが、この腕輪から吸収される魔力が途絶えたとき、シーラが滅びるという仕掛けが施されていました。
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一般人では目に負えない程の剣戟を繰り出す二人。
ただの金剛鉄の剣が、魔法術式を切り裂くイニーティオとまともに打ち合えているということが、人々にあの剣には魔力とは違う何かが宿っていると思わせました。
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アノスに傷つけられ勝利が遠のいたことで、レイに埋め込まれた契約の魔剣が少しづつ根源に食い込み始めます。
レイはこの戦いに勝利しなければ、根源が滅び、死ぬことになるのです。
逆に言うとアノスはレイに敗北しなければ彼を殺してしまうのです。
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アノスの左腕を斬り飛ばすレイ。
魔法術式を阻害するイニーティオで斬られた腕は、簡単には接合することができません。
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対してアノスはレイに剣を突き刺し、致命傷を与えます。
レイはその場で倒れ、動けなくなりました。
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その瞬間、「次元牢獄」の魔法により、アノスとレイがいる空間が断絶されました。
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2章のラスボスにして七魔皇老最強のメルへイスの登場です。
さらに吸魔の円環でアノスの魔力の半分を吸収しているため、この時点ではアノスを上回る魔力を保有しています。
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メルへイスはかませ七魔皇老のガイオスとイドルを召喚します。
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登場間もなく首を切断されて退場しました。
実は無事だったレイによって、一瞬で切り裂かれていたのです。
そして、アノスの「時間操作」によって、2人の時間が凍結されます。
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レイの胸に剣を刺したアノスは、同時に契約の魔剣を破壊していました。
これでレイを縛るものは何もなくなりました。
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しかし、別空間にシーラを人質にとられていました。
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シーラを救出するために、レイは単身で別空間に乗り込みます。
しかし、これはメルへイスの策でした。
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メルへイスは、アノスが世界を分けるために、命がけで使った「四界牆壁」を長年かけて少しずつ貯蔵していました。
接触したものを滅ぼす漆黒の障壁。
その魔法を転用した攻撃は、転生前のアノスによるものと同等の威力を誇ります。
つまり、アノスにとっては、昔の自分自身と戦っているのと同じです。
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切り落とされた左腕を操ってメルへイスを急襲するアノス。
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左腕から逃れるために、メルへイスは別空間に逃げ込みます。
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レイたちのいる空間にも「四界牆壁」が流れ込みます。
魔法が得意ではなく(本当は使えるけど)、反魔法を展開できないレイに代わり、アノスが反魔法を展開します。
しかし、無尽蔵の「四界牆壁」を前に徐々に追い詰められるレイは諦めかけていました。
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アノスから与えられた剣もへし折れ、もう終わりだと思っていたとき、シーラがレイを励まします。
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そして自身の体を、真体である剣に変化させました。
精霊は真体を顕現すると、本来の力を発揮します。
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手にした精霊剣を振るい、「四界牆壁」をどんどん切り裂くレイ。
神族ですら突破困難な「四界牆壁」を、まるで紙きれのように切り裂いていきます。
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放った白き斬撃でメルへイスが逃げ込んでいた空間をも切り裂き破壊します。
これにはメルへイスも驚愕。
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すべての力を使い切ったシーラは消滅してしまいました。
しかし、そんなレイに「親孝行の機会なら俺が今から作ってやろう」と断言します。
アノス様ちょーかっこいい!
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激闘によって本来の力を取り戻したアノス。
以前のアノスは本来の魔力の1割程度しか発揮できていませんでした。
結局はアノスの魔力の1割のさらに半分、つまりは5%しか吸い取れていなかったメルへイス。
95%のアノスに敵うはずもありません。
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チート剣理滅剣ヴェヌズドノア召喚。
もはや確定勝利演出です。
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理滅剣の斬撃を何とか躱すメルへイス。
今回は撤退するため、別空間に逃げ込もうとしますが・・・
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「躱した程度で、避けられると思ったか」
出ました今回のアノス様構文。
メルへイスの両足は膝から下が切り落とされていました。
理滅剣はあらゆる理を滅ぼすのです。
「躱す⇒避ける」という理が破壊され、「躱す⇒当たる」という結果に書き換えられたのです。
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「四界牆壁」を展開するために次々と別空間の入り口を展開するメルへイスでしたが、すべて理滅剣によって一瞬で破壊されてしまいました。
錯乱したメルへイスは「なぜだー!」と叫ぶことしかできません。
そりゃそうです、剣を振るってもいないのに切り裂かれているのですから。
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理滅剣を額に突き刺され、正気を取り戻したメルへイス。
お約束の展開です。
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アノスは理滅剣でメルへイスに埋め込まれていた「隷属の魔剣」を破壊していました。
この隷属の魔剣、ウネウネ動いていて、寄生虫みたいでなんか気持ち悪かったです。
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ガイオスとイドルに憑りついていた根源に「蘇生」を使い蘇らせ、その正体を暴こうとした矢先。
斬撃が飛んできて、2つの根源を完全に破壊しました。
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斬撃を放ったのは、仮面をつけた男。
アノスはこいつがアヴォス・ディルヘヴィアだと推測しました。
ちなみにこいつの正体は、すでに今までの話で登場しています。
しかも、こいつはアヴォス・ディルヘヴィアではありません。
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勝利者であるアノスは一言を求められると剣を高く掲げ、「優勝できたのはこの剣のおかげだ。父さんが思いを込めて鍛えたこの剣には、どんな魔剣にも劣らぬ力、魔力とは違う何かが、心が宿った。父さんこそ真の名工だ。」と宣言します。
これは魔法映像を通じて、ディルへイド全土に放送されています。
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真体が剣であるシーラの元となった噂と伝承は、先ほどアノスが宣言した「真の名工が鍛えた剣は、魔力とは違う何かが宿る」というものでした。
これがディルへイド全土で一気に広まったことにより、シーラの力が一気に回復しました。
そして感動の再開を喜ぶレイとシーラ。
よかったね。
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優勝者への記念品の贈呈を行うサーシャ。
久しぶりに出番があって良かったね。
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優勝者への祝福としてアノスの頬にキスをするサーシャ。
それを見て色めき立つファンユニオンたち。
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サーシャに負けじと必死に正妻の座をアピールするミーシャ。
正妻争いはややミーシャが有利か?・・・
ちなみに私はアノス × コーストリア推しです。
まとめ
これにて第2章は完結です。
相変わらず理滅剣はチートですね。
今回のポイントは
- メルへイスにはアイヴィスやガイオスとは違って、他者の根源が融合していなかったこと。
- 最後に黒幕と思わしき仮面の男が現れたこと。
です。
特に1番目は今作のアニメではかなり重要なポイントです。
現時点でもどういうことなのか推理可能な材料はそろっていますので、原作未読の人は考察してみるのもいいでしょう。
ヒントは、七魔皇老は7人いるということです。
この7という数字、他の場面でも登場しています。
そして、2番目については、2期が来ない限りは明らかにされないでしょう。
正体の推測はできそうですが、なぜそうしたのかを考えるには完全に材料不足です。
ということで、2期の制作を期待したいところです。
制作スタッフの皆さん、お願いします。
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