【アニメ版】「魔王学院の不適合者」第1話の感想【ネタバレ注意】

ラノベ・アニメ

7月から放送が開始された魔王学院の不適合者のアニメ第1話を視聴したので、感想を書いていきたいと思います。

原作を全て読んでいるという視点から書いた感想になりますので、ややネタバレしています(アニメの視聴には支障のない範囲に留めているつもりですが)。

ネタバレが絶対に嫌だという方は閲覧を控えてください。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

プロローグ

2千年前、神話の時代。
人の国を滅亡させ、精霊の森を焼き払い、神々すら殺して「魔王」と恐れられた男がいた。
彼の者は暴虐の限りを尽くし、その眼前では理さえも滅ぶ。
その名は・・・

ということでプロローグは原作とほとんど同じですね。
2千年前の暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴードは人間、精霊、神々を相手に戦争を行っていました。
最終的にはアノスの提案により和解に近い形で終結するのですが、そのあたりの内容が描かれていなかったのが少し気になります。
確かPV第1弾ではそれらしきシーンがあったと思うのですが、いつか放送されるのでしょうか?

魔王学院デルゾゲートからのお便り

魔王の血を引く魔族には、魔王学院デルゾゲートから入学案内が届きます。
デルゾゲートは、魔族の子どもを立派な魔皇(魔族を統治する偉い人たち)として育てるための機関です。

本作屈指のかませネタキャラである魔公爵ゼぺス・インドゥさんにももちろん案内が届きます。
これが不幸の始まりであることは、彼はもちろん知りませんw
一応皇族(魔王の血が濃い魔族)なので、入学試験では優遇してもらえます。

破滅の魔女サーシャ・ネクロン。
皇族であるだけでなく、その実力から混沌の世代と言われている魔王の転生体候補です。
ミーシャの双子の姉なだけあって、顔つきはどことなく似通っています。
メインヒロインの片割れです。

もう1人のメインヒロインのミーシャ・ネクロンです。
姉と両親は同じですが、訳あって皇族とは認められていません。

アノスにも届いています。
この時のアノスはほぼ人間の血なので、皇族ではありません。
ただし、血は異なっていても根源(生命の源となる存在)は全く一緒なので、その力も転生前と何ら変わりありません(さすがに生まれたばかりなので多少鈍っていますが)。

ミーシャとの出会い

落ちたミーシャの手紙をアノスが拾うところから、物語がスタートします。
このシーンは原作にはありませんでした。

アノスの応援に来た両親。
左が妻のイザベラ、右が夫のグスタです。
二人とも一見するとただの人間ですが、実は超重要人物です(アニメではそこまで物語が進みませんが)。
特に妻の正体はアノスの強さの根幹に関わります。

傍若無人なゼぺス(笑)さんの登場です。
親同伴で試験に来たことが気に入らなかったのか、アノスたちに絡みます。

炎属性中級魔法「魔炎(グレスデ)」を出してアノスたちを脅迫するゼぺス。
超イキリ顔をしていますw
しかし、アノスのため息によってかき消されてしまいます。

ちなみにこの世界の炎属性魔法は、火炎(グレガ)⇒大熱火炎(グスガム)⇒魔炎(グレスデ)⇒灼熱炎黒(グリアド)⇒獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)⇒焦死焼滅燦火焚炎(アヴィアスタン・ジアラ)の順に強いです。
最後の魔法はアニメ版では追い付かないので登場しないでしょう。

アノスの発した言霊によって体の自由を奪われるゼぺス。
結構規格外のことをやっているのに、ミーシャが無表情なのがシュールです。

実技試験

実技試験では、受験生同士が戦闘を行います。
戦闘不能になるかギブアップしたら敗北となります。
5人勝ち抜けば合格です。

アノスの最初の相手はまさかのゼぺスです。

反魔の鎧によってアノスの言霊対策もバッチリ(笑)です。
ただし、アノスは普通に喋ってるだけなのに鎧まで着て対策しないといけない時点で勝負は見えていますが・・・

魔剣ゼフリード(笑)で斬りかかろうとしますが、またもやアノスのため息でマッチの火を消されてしまいます。

アノスの提案でハンデをもらうことになったゼぺス。
ハンデの内容は、「アノスは一歩も動かない」「魔法を使わない」「言葉にも息にも魔力を込めない」「手足はもちろん瞬きすらしない」というもの。

しかし、アノスは心臓の鼓動による衝撃波でゼぺスにダメージを与え、瀕死に追い込みます。

ゼぺスをギブアップさせたらアノスの勝ちというルールで勝負することになった二人。
「契約(ゼクト)」の魔法によってこの取り決めを違えることができなくなりました。

指パッチンでゼぺスを消し飛ばすアノス。
ギブアップしないままあの世に旅立たれてしまったので、このままではアノスの負けになってしまいます。

ということで、「蘇生(インガル)」の魔法でゼぺスを生き返らせます。
これでまたゼぺスを殺すことができるようになりました。
現代では大魔法にあたる「蘇生」を見た観客は驚きを隠せません。

「体をバラバラにして殺す」⇒「生き返らせる」のグロい無限ループを見せつけられ、気分を悪くする観客。

繰り返される死の恐怖に耐えられず、涙を流しながらギブアップを宣言するゼぺス。
それを見た兄のリオルグは、皇族に逆らうアノスに憤怒します。

魔力検査

実技試験を突破したアノスとミーシャは魔力検査に進みます。

通常の受験生の魔力量はだいたい100~200前後です。

そんな中で、ミーシャの魔力量はなんと10万オーバー。
某神の生まれ変わりだし当然といえば当然です。

アノスは魔力が高すぎて魔力水晶を粉砕してしまいました。
結果は0点でしたが、もし正確に計測できていれば10億点くらいいっていたのではないでしょうか?

適性検査

次は適性検査です。
始祖(魔王)に関する質問と、思考に関する出題がされます。

受験生は各々魔法陣に入って出題に対して答えます。
頭で思い浮かべるだけでそれが回答となります。

自身に関する出題なのでアノスにとっては余裕・・・と思いきや、現代では魔王に関する情報が誤って伝えられてしまっているため、全問不正解になってしまいます。
ただし、魔力試験も適性試験も合格後に行われる試験なので、この結果で合格が取り消されることはありません。

全問不正解のアノスに対してミーシャは全問正解です。

帰宅

無事に合格を果たしたアノスは、自分の家にミーシャを招待します。
移動には失われた魔法である「転移(ガトム)」を使いました。

アノスが合格したことを知り抱き着くイザベラ。
息子にぞっこんすぎるだろw

生まれたばかりのアノス。
「転生(シリカ)」の魔法による転生では、知識や人格を全て受け継いでいるため、うまれた直後にも関わらず喋ることも魔法を使用することもできます。

「成長(クルスト)」の魔法で6歳相当まで成長したアノス。
生まれた直後に魔法で成長するのは転生者にとっては当たり前です。

ミーシャをアノスの嫁だと勘違いしてしまうグスタとイザベラ。
思い込みが激しい二人です。

アノスのどんなところが好きなのかミーシャに問いただすイザベラ。
母親の突拍子もない質問に思わずむせてしまうアノス。
原作全話通してみても、アノスが動揺するシーンはここだけではないでしょうか?
非常に貴重なシーンです。

リオルグの襲撃

ここは原作とはだいぶ違いましたね。
原作ではゼぺス戦の後すぐに実技試験の中でリオルグと戦うのですが、アニメでは試験とは別に襲撃する流れになっていました。

突然、「創造建築(アイリス)」で作られたコロシアムに周囲を包囲されてしまうアノスたち。

ちなみに原作での「創造建築」の読みは「アイビス」ですが、この後登場する七魔皇老のアイヴィスとややこしいため変更されたのでしょうか?

ゼぺスの敵討ち・・・ではなく、皇族に歯向かった罰を与えるために、ゼぺスの兄リオルグが仕組んだ罠でした。
飛んで火にいる夏の虫とはまさにこのことです。

リオルグ家の恥さらしとしてリオルグに処刑されてしまうゼぺス。
ちなみに使用した魔法は「魔雷(デモンド)」です。
というか今殺すならなぜ連れてきたのか・・・

皇族複数人がかりで挑むものの、アノスに魔力を暴発させられてしまい、一気にリオルグ以外全員戦闘不能になってしまいます。

貴重な根源の描写シーン。
思ってたよりも結構派手ですね。
個人的には淡くて白い球体の発光物を想像していました。

追い詰められたリオルグは、禁呪とも言われる起源魔法「魔黒雷帝(ジラスド)」を発動します。
しかし、始祖を起源として発動したため、起源自身であるアノスには無効化されてしまいました。

命がけで起源魔法を発動したリオルグの覚悟に免じて、アノスはチャンスを与えると宣言。
まず、アノスは「腐死(イグルム)」でゼぺスを腐死者(ゾンビ)として蘇らせます。

腐死者は絶大な魔力を得る代わりに、殺された時の恨みに身を焦がしており、リオルグに殺されたゼぺスは彼に襲い掛かります。
アノスは、恐怖に怯えるリオルグに対し、弟と心を通わせて俺に挑んでこいと檄を飛ばします。

名前を叫んでゼぺスと心を通わせようとするリオルグですが、その思いは伝わらず、ゼぺスの「魔炎」に焼かれて死んでしまいました。

アノスの「蘇生」で生き返らせてもらった二人。
アノスの恐ろしさを目の当たりにしてすっかり牙を抜かれてしまいました。

エンディング

「ミサ、俺だ!結婚してくれー!!!」

本作のメインヒロインことミサ・イリオローグです。
精霊と魔族のハーフでアノス・ファンユニオンのリーダー的存在です。
この時点では非力ですが、最終的にはとんでもない強さ(それこそアノスに次ぐくらい)のキャラになります。

錬魔の剣聖ことレイ・グランズドリィです。
アニメが3章までだとすると、彼が最重要人物となります。

今回最も驚愕したカット。
これは間違いなくエレオノールですね。
ということは1クールで原作の3章までやるということでしょうか?
だいぶ端折らないときついと思いますが・・・

アノスたちの担任となるエミリア・ルードウェル。
アノスを唯一激怒させる貴重なキャラです。
5章では名誉挽回のシーンがあるのですが、さすがにアニメではそこまでいかないと思うので、クソキャラ認定されたまま終わりそうです。

アノスの生み出した七人の配下「七魔皇老」の一人にして1章のラスボスでもある「アイヴィス・ネクロン」。
章が変わるごとにここのカットは変わりそうですね。

アノスのファンクラブ的な「アノス・ファンユニオン」の面々。
2章では大活躍します。

偽の魔王ことアヴォス・ディルヘヴィアです。
正体は・・・

「獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)」を発動するアノス様。
まともに放てば国中が焼き尽くされます。

エピローグ

「みんな、おはよう! このクラスは俺が支配してやるからな! 逆らう奴は皆殺しだ!」

入学早々、やらかしてしまうお茶目なアノス様。

やけに他の生徒の視線を感じることを疑問に思ったアノスはミーシャにその理由を尋ねる。
すると彼女から、アノスの制服に刻まれた校章が話題になっていると語られる。
校章は多角形の頂点が多いほど優良だが、アノスは三角形ですらない十字。
魔王学院始まって以来の不適合者(魔皇の適正が全くない存在)と判定されてしまったことが判明しました。

まとめ

アノスの誕生シーンなどがカットされていましたが、1クールで3章までやるとなるとこの程度バッサリいかないと間に合わないのだと思います。

魔法の漢字表記がなかったりと、原作や書籍版の未読者にとってはやや不親切な部分もありましたが、それでも十分に楽しめる作品だと思います。

ただ、少し気になるのが、この作品は伏線の回収に力を入れているので、3章までだと、ばらまいた伏線が全く回収されずに終わってしまうというところです。

メインの登場人物の中で唯一正体が判明するのが、レイのみになってしまうので、2期に期待したいところです(4章までいけばミサの正体も分かります)。

色々書きましたが、原作愛読者にとっては、好きなキャラやシーンがアニメで楽しめるのは感慨深いものがあります。

3章の最後は感動的なので、最後まで切らずに視聴することをおすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました