WEB版「魔王学院の不適合者」に登場するキャラクターを紹介しています。
書籍版、コミック版には未登場のキャラクターもいるので、ネタバレ注意です。
- 樹理四神
- エクエスとその配下
- その他の神
- 創造神ミリティア
- 破壊神アベルニユー
- 天父神ノウスガリア
- 背理神アルカナ
- 未来神ナフタ
- 整合神エルロラリエロム
- 狂乱神アガンゾン
- 福音神ドルディレッド
- 痕跡神リーバルシュネッド
- 寄生神エンネテロトン
- 堕胎神アンデルク
- 緊縛神ウェズネーラ
- エンネスオーネ
- 開花神ラウゼル
- 水葬神アフラシアータ
- 魔眼神ジャネルドフォック
- 結界神リーノローロス
- 魔剣神ヘイルジエンド
- 輝光神ジオッセリア
- 穿神ベヘウス
- 暴食神ガルヴァドリオン
- 天門神カテナアミラ
- 複製神アウスラビア
- 炎熱神ヴォルドヴァイゼン
- 氷雪神フロイズアテネ
- 再生の番神ヌテラ・ド・ヒアナ
- 想いの番神エヌス・ネ・メス
- 夢の番神リエノ・ガ・ロアズ
- 空の番神レーズ・ナ・イール
- 守護の番神ゼオ・ラ・オプト
- 死の番神アトロ・ゼ・シスターヴァ
- 音の番神ミラヒ・イデ・ジズム
- 破壊の番神エグズ・ド・ラファン
- 堕胎の番神ヴェネ・ゼ・ラヴェール
魔族の国ディルへイドの住人
魔王学院の生徒と教師
暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴード
2千年前に神・精霊・人間を滅ぼし、「暴虐の魔王」として恐れられた本作の主人公。
転生魔法により2千年後の現代に生まれ変わるが、始祖(2千年前のアノス自身)の血が薄く、魔力測定器のミスにより魔力量が0と計測されてしまったこともあって「不適合者」と呼ばれ蔑まれていた。
しかし、その後立ちふさがるあらゆる理不尽を打ち倒し続け、暴虐の魔王であることを証明しただけでなく、ミリティア世界の元首にまで登り詰めた。
作中トップクラス(もしかしたらトップかもしれない)の戦闘力を持ち、互いの世界の火露や魔力を駒にして盤上で戦う銀水将棋では、他の小世界169界を相手にたった1人で勝利した。
作中最強クラスの魔法である「涅槃七歩征服」や「極獄界滅灰燼魔砲」を使用することができるだけでなく、他の深層世界の住人が使用した魔法もその場で記憶し習得、さらには改良することができる。
その正体は、滅びの根源を持つセリス・ヴォルディゴードと災禍の淵姫ルナ・アーツェノンから生まれた、最も完全体に近い「アーツェノンの滅びの獅子」。
アノシュ・ポルティコーロ
アノスが「逆成長」の魔法で6歳相当まで若返った姿。
見た目は変わっているが、魔力はアノスそのものである。
ミーシャ・ネクロン
七魔皇老アイヴィス・ネクロンの直系の子孫であり、正体は、創造神ミリティアの転生体。
現代におけるアノスの最初の友達(兼配下)である。
魔力量が一般の魔族に比べると桁違いに高く、創造魔法を得意としている。
アイヴィスの「分魂分体」によって生み出されたサーシャの分体で、15歳の誕生日に消滅するはずだったが、アノスの計らいにより生き延びる。
「三面世界<創世天球>」により、主神のいなくなった世界を安定した世界に作り変えることができる。
サーシャ・ネクロン
ミーシャ・ネクロンの双子の姉で、正体は破壊神アベルニユーの転生体。
始祖の転生体候補と言われている「混沌の世代」のうちの一人で、絶大な魔力を持っている。
クラスでは皇族たちを束ねるリーダーとなったが、班別対抗試験でアノスに敗北し、アノスの配下となった。
アノスしか持っていないはずの「破滅の魔眼」を持っていたり、当初から炎属性最上級魔法「獄炎殲滅砲」を構築できるほどの高い魔法技術を持っている。
現在では、アノス専用の魔剣(魔法)である「理滅剣」を独力で使用することができる。
アイシャ
サーシャとミーシャが「分離融合転生」により融合した姿。
「創造の魔眼」と「破滅の魔眼」が融合した「創滅の魔眼」という、あらゆる攻撃魔法・防御魔法を消し去る力を有した、体を造り替える魔眼を使用することができる。
錬魔の剣聖レイ・グランズドリィ
「錬魔の剣聖」と呼ばれる剣の名手で、混沌の世代のうちの一人。
元々は魔法の名家イエスタ家の生まれだったが、秘伝の魔法の継承ができなかった(理由は「転生」の魔法を使ったことによる)ため捨てられ、途方に暮れていたところをシーラ・グランズドリィに拾われて育てられる。
魔剣だけでなく、魔族では扱えないはずの聖剣や神剣はもちろん、勇者しか使えないはずの「霊神人剣エヴァンスマナ」をも使いこなすことができる。
当初から非常に強かったが、今では真の力を解放した霊神人剣の秘奥を発動できるほどに成長している。
正体は2千年前の勇者カノンの転生体で、当時、聖剣の力を使用した大魔法により何人もの人間から少しずつ根源を分けてもらうことにより、魔族に対抗可能な7つの根源を有している。
根源はすべて滅びない限りは、時間経過により復活が可能である。
ミサ・レグリア(ミサ・イリオローグ)
魔王の右腕シン・レグリアと大精霊レノの子で、暴虐の魔王「アヴォス・ディルヘヴィア」の噂と伝承により生まれた精霊。
当初は神族によって、アノスを滅ぼす秩序として生み出された「神の子」と呼ばれる存在だった。
しかし、後にアノスによって、暴虐の魔王アヴォス・ディルヘヴィアが転生して精霊となったという噂と伝承の続きが作られ、アノスの味方として生まれ変わることになる。
レイとは恋仲にあり、「聖愛域」を発動できるほど2人の愛は深いが、過保護なシンにはなかなか認めてもらえないでいる。
通常時は非力だが、自分の意思で本来の力を解放した真体になることができる。
真体の力は凄まじく、「深聖別」によって作り出した深層世界級の剣に、「天命木簡」によって天命霊王ディオナテクの力を宿らせ、祝聖天主エイフェから譲り受けた力で祝福することで、疑似的な霊神人剣を生み出し、イーヴェゼイノの元首代理ナーガに勝利した。
エレオノール・ビアンカ
勇者学院3回生の生徒で、現在は学院交流生として魔王学院に在籍している。
魔族を恨む2千年前の魔王討伐軍の総帥ジェルガの根源が元となった魔法「根源母胎」により生み出された人型魔法だったが、ジェルガの消滅後にアノスの魔法へと生まれ変わった。
「根源母胎」の魔法により、疑似根源を作り出すことができるほか、通常は多人数が必要な「聖域熾光砲」を単独で使用することができる。
ゼシア・ビアンカ
エレオノールとともに、学院交流生として魔王学院にやってきた10歳の少女。
「根源母胎」により生み出された生命体で、エレオノールのことをママと呼ぶ。
同じように「根源母胎」で生み出された1万人の姉妹がいる。
所有する光の聖剣「エンハーレ」を「複製魔法鏡」で無数に分裂させて斬りつける戦法が得意。
エレオノールと組んで、彼女の「聖域熾光砲」を無数に増やすことも可能。
アノス・ファンユニオン
アノスを崇拝する8人の白服(混血)の少女たちで、「魔王聖歌隊」の公職を与えられている。
構成員は、「エレン・ミハイス」「ジェシカ・アーネート」「マイア・ゼムト」「ノノ・イノータ」「シア・ミンシェン」「ヒムカ・ホウラ」「カーサ・クルノア」「シェリア・ニジェム」で、リーダはエレン。
アノスの母イザベラをエミリアから身を挺して守ったことにより、アノスに目をかけられることになった。
アノスの響きに似た「アノッス棒」を愛の対象として「狂愛域」の魔法を使用することができ、その状態で使用する「獄炎殲滅砲」は神の軍勢を一掃するほどの強さを誇る。
魔王の右腕シン・レグリア
2千年前から仕えるアノスの最強の配下にして、千の魔剣を操り「千剣」とも呼ばれる魔族。
ディルへイド最強の剣士であり、魔王学院の剣術講師を務めている。
大精霊レノの夫であり「精霊王」の肩書きも有している。
偽の魔王アヴォス・ディルヘヴィアことミサ・レグリアは彼の娘である。
圧倒的な強さを誇り、数々の猛者たちをタイマンで打ち倒してきた。
相手の中には、ミリティア世界最強クラスの神「終焉神アナヘム」、銀城世界最強の剣士「斬城不敵ザイモン・エパラ」、聖剣世界のナンバー2「叡爵ガルンゼスト」など錚々たるキャラが含まれている。
浅層世界であるミリティア世界の魔剣では彼の能力を引き出せずにいたが、鍛冶世界バーディルーアの天才鍛冶師「シルク・ミューラー」が作った屍焔剣ガラギュードスを手に入れ、さらに強くなった。
深層大魔法である「深撃」を使いこなすことができる。
熾死王エールドメード・ディティジョン
2千年前にアノスに次ぐ勢力を持っていた四人の魔族「四邪王族」の一人。
メノウに代わり、魔王学院におけるアノスたちの組の担任として赴任した。
指導力に長けており、生徒自身に考えさせ、答えを引き出させる教育法が特徴。
戦闘では非常にトリッキーな戦略を好む策士で、攻撃魔法はほとんど使用せず、クセの強い補助魔法を多用する。
また、天父神ノウスガリアの秩序をその身に宿しているため、様々な番神を召喚することができる。
元々はノウスガリアに肉体を乗っ取られていたが、アノスの協力により「秩序簒奪」の魔法を完成させ、逆にノウスガリアの秩序を簒奪した。
同じく四邪王族のギリシリスとの知能戦を制し、彼を犬として隷従させることに成功する。
しかし、アノスに対しては「契約」の魔法により反抗の意思を示すことを封じられている。
魔法技術が非常に高く、粉塵世界の深層大魔法「界化粧虚構現実」を習得している。
ナーヤ
毎日図書館で居残り勉強をしているため、エールドメードから「居残りナーヤ」と呼ばれている少女。
クラスで最も魔法の実技が下手で、ナーヤが「転移」の魔法を成功させた際には、周りの生徒も「ナーヤが行けたなら大丈夫そうだ」と言って次々と成功させた。
しかし、召喚魔法に極めて長けており、4体もの番神を「憑依召喚」で同時に自身に憑依させ、魔導王ボミラスを驚愕させた。
また、召喚した4体の番神を「融合神」の魔法によって混ぜ合わせるといった離れ業を披露し、深化神ディルフレッドをして、「エクエスに近い」と言わしめた。
また、覇竜ですら食らいつくす「トモグイ」という竜を召喚することができ、食らった相手の力を取り込むことができる。
リーベスト
学院交流でアノスたち1回生と勇者学院を訪れた3回生の一人で、3回生のリーダー的存在。
当初はアノスを目の敵にしていたが、学院別対抗試験で勇者学院選抜クラス「ジェルガ・カノン」に聖水を利用した卑怯な手を使われ敗北すると、後続のアノスに望みを託した。
アノスからは、わが身を顧みずに相手の校章(聖水を操る魔法具)を奪った覚悟を、見事であると評価された。
ラモン・アイバー
皇族主義に傾倒している黒服の生徒で、アノスの同級生。
皇族に偽装した「アノシュ」に取り入り、その力を皇族派に取り込もうとする。
しかし、正体を現したアノスに逆に「羈束首輪夢現」を付けられ、二度と皇族派の活動ができなくなってしまうどころか、皇族派を改心させる役目を負わされてしまう。
アノスの「理想像」の魔法によって訓練を積んだため、「四属結界封」の中であっても、普通の人間の兵士相手であれば余裕で圧倒できるほどの実力を身に付けた。
また、「獄炎殲滅砲」に焼かれ続ける「羈束首輪夢現」の世界で鍛えられたため、ボミラスの「獄炎殲滅砲」を回避しつづけることができる。
エミリア・ルードウェル
元魔王学院1回生の教師であり皇族。
皇族主義に傾倒しており、白服にも関わらず異常に強いアノスを目の敵にしていた。
自身の兄が魔剣大会でアノスに敗れたことに逆恨みし、アノスの母イザベラを殺害しようとしたことでアノスの怒りを買い、人間と魔族のハーフに転生させられてしまう。
その後、勇者学院の教師として着任し、エノラ草原の竜の討伐を通して、勇者学院の生徒たちの信頼を得たことをアノスに評価され、勇者学院の学院長に任命されることとなった。
メノウ・ヒーストリア
魔王学院3回生1組の担任の教師。
エミリアが失踪した後は1回生のアノスの組も兼任しているが、エールドメードの赴任後は担任を外れた。
勇者学院との学院交流では、リーベストたち3回生とアノスたち1回生の付き添いとして同行した。
アノス曰く、エミリアよりも魔力は高そうとのこと。
七魔皇老
2千年前のアノスが、自らの血を用いて生み出した7人の魔族。
彼らの血を受け継ぐ純潔の魔族を「皇族」と呼ぶ。
メルへイス・ボラン
長い白髭を生やした老人の姿をした魔族。
七魔皇老の中では最強であり、神話の時代にいた歴戦の強者と伍する力を持っている。
貯蔵していた2千年前の「四界牆壁」を使いアノスとレイを追い詰めるが、本来の力を取り戻したアノスの「理滅剣」により敗北した。
エクエスとの戦いでは、貯蔵していた「四界牆壁」でルーシェを倒したが、背後からニギットに根源を切り裂かれ敗北した。
アイヴィス・ネクロン
骸骨のような姿をした不死者の魔族。
サーシャやミーシャの先祖であり、ネクロンの秘術とも呼ばれる「融合魔法」を研究している。
時の番神エウゴ・ラ・ラヴィアズの力を得てアノスに襲い掛かるが、時の番神と共に「理滅剣」で切り裂かれ敗北した。
その後はアノスの忠実な配下として、アヴォス・ディルヘヴィアに関する情報収集のために奔走した。
エクエスとの戦いでは、アナヘムにより死人となったデビドラに敗北した。
ガイオス・アンゼム
筋肉隆々の巨体が特徴で、ニール山脈を一刀両断することのできる極大魔剣グラジェシオンを所有している。
大魔剣教練にてアノスの相手を務め、アノスの頭に極大魔剣を叩きつけたが逆にへし折られ、最後は足を切り裂かれて敗北した。
エクエスとの戦いでは相方のイドルもろとも、死人となったニギットに打ち倒されてしまった。
イドル・アンゼオ
黒い長髪と鋭い目つきが特徴で、炎の魔剣ゼスと氷の魔剣イデスを所有している。
大魔剣教練にてレイの相手を務めるが、自身の魔剣を剣圧だけでレイに打ち払われ、最終的には魔剣を両方へし折られて敗北した。
神の軍勢との戦いではニギットと対峙したが、ガイオスもろとも打ち倒されてしまった。
メドイン・ガーサ
アヴォス・ディルヘヴィアと共に、聖明湖の神殿から霊神人剣を盗み出したうちの一人。
ゾロ・アンガート
アヴォス・ディルヘヴィアと共に、聖明湖の神殿から霊神人剣を盗み出したうちの一人。
エルドラ・ザイア
アヴォス・ディルヘヴィアと共に、聖明湖の神殿から霊神人剣を盗み出したうちの一人。
2千年前のアノスの配下
魔王の右腕シン・レグリア
「魔王の右腕 シン・レグリア」に同じ。
創術家ファリス・ノイン
輝く金のが特徴の、2千年前に存在した創術家の魔族。
自らの作った「飛空城艦ゼリドヘヴヌス」によって、アノスを<破滅の太陽>サージエルドナーヴェに導いた。
しかし、破滅の太陽から放たれる終滅の光にゼリドヘヴヌスを破壊され、自らもニギットたちと共に散った。
その後、銀城世界で「銀城創手ファリス・ノイン」として生まれ変わることになる。
ニギット
2千年前にファリスとともに、アノスとシンを「破滅の太陽」に導いた魔族の男性。
エクエス戦では、デビドラ、ルーシェと共にレイを「破滅の太陽」に導くと、終滅の光から世界を守るために、2人と共に命を賭けて「四界牆壁」を発動した。
その後は、死人としてアナヘムによって操られ、メルへイス、ガイオス、イドルを倒し、レドリアーノ、ラオス、ハイネを追い詰めるが、ニギッド自身の意志で体を止めている間に、「聖域」によって強化されたレドリアーノの「聖域熾光砲」を受けて消滅した。
アノスの配下の中では、シンに次ぐ剣の腕の持ち主。
デビドラ
2千年前、自らの子を勇者ジェルガに殺されたことにより、その子孫である人間の少年イガレスを処刑しようとした魔族。
処刑寸前にアノスに説得されたことで改心し、現代ではより強く生まれ変わった。
現代では、アヴォス・ディルヘヴィアの配下「ニヒド」として、イガレスを処刑しようとするが、それは芝居であり、メルへイスに「獄炎殲滅砲」を打ち込んだ。
アノスvsエクエス戦では、ニギットやルーシェと同様にアナヘムに操られ死人となり、アイヴィスを打ち倒した。
ルーシェ
ミッドヘイズを守護する魔王軍では最も風属性魔法に長けた魔族の女性で、飛空城艦の操作にも慣れている。
死人となった後はメルへイスと戦うが、貯蔵していた「四界牆壁」に押しつぶされて敗北する。
ネイト・アーメルカ
アヴォス・ディルヘヴィアに操られていたガイオスに処刑されそうになった白服の女生徒。
しかし2千年前の魔族であったため、振り下ろされた極大魔剣を余裕で躱し、逆に「獄炎殲滅砲」を同時に3発浴びせた。
四邪王族とその配下
熾死王エールドメード・ディティジョン
ジーク・オズマ
エールドメードの参謀。
アノスとの知恵比べに負けフクロウに転生させられてしまったが、その後生誕神ウェンゼル戦のために、元の姿に戻してもらった。
指揮能力に優れ、ウェンゼル戦ではリンカとザブロに適切な指示を与えた。
冥王イージェス・コード
「幻名騎士団」の団長にしてアノスの父「セリス・ヴォルディゴード」に拾われて育てられ、幻名騎士団のメンバーとなった。
セリスや他の団員たちを死に追いやったグラハムに復讐するため、彼と対峙するが、虚無の根源を持つグラハムには敵わずに敗北してしまう。
自らの血を素材として「紅血魔槍ディヒッドアテム」という武器を作り出すことができ、相手を次元の彼方へ飛ばす「次元衝」をはじめとする様々な秘奥も使いこなすことができる。
最近では、アノスにより伝授された、深層大魔法の「深撃」を使用することができる。
剛剣リンカ・セオウルネス
イージェスの配下で、2千年前の名前を「レドアネ・イオン」という。
転生後はアノスの血を完全に引き継ぎ、混沌の世代の1人「剛剣リンカ・セオウルネス」として君臨していた。
自身の所有する魔剣「自在剣ガーメスト」により、剣兵神の首を軽く刎ねるほどの強さを誇る。
詛王カイヒラム・ジステ
相手に呪いをかける呪詛魔法の第一人者「ノール・ドルフモンド」の一番弟子にして、唯一彼にその力を認められた存在。
師同様に彼も呪詛魔法を使用し、特に「死死怨恨詛殺呪泥城」をはじめとする、自らを傷つけた(あるいは殺した)相手に対する呪詛魔法を得意としている。
イージェスに恩があり、彼がグラハムを討伐しようとしていた際には、邪魔をするアノスを足止めするなどして協力していた。
普段のカイヒラムは男性の人格だが、たまに「ジステ」という女性の人格になることがあり、性格も戦闘力も穏やかになる。
ゲラド・アズレマ
カイヒラムの配下で混沌の世代の一人。
所有者を傷つけた相手を呪い、倍の痛みを返す「魔盾ゲニアズ」を所有している。
ミサの根源を奪おうとしたためレイと対峙したが、根源を犠牲にしたレイの攻撃により魔盾の力の源である魔宝石を4つとも全て破壊されて敗北し、転生することになった。
緋碑王ギリシリス・デッロ
ジェル状の体が特徴の魔族で、魔法研究に没頭している。
その向上心の強さはアノスからも一目置かれるほど。
ただし、卑怯な手に走りがちで正々堂々とした戦いを避けるため、アノスや他の四邪王族からは小物扱いされている。
対シン&エールドメード戦では、八神選定者として神々(魔眼神ジャネルドフォック、結界神リーノローロス、魔剣神ヘイルジエンド)を従え、自らを「深淵王」と名乗り調子に乗っていたが、一瞬の意識の隙を突かれてエールドメードに知能戦で敗北してしまい、彼の犬としてこき使われるようになってしまう。
ザブロ・ゲーズ
ギリシリスの副官で、老人のような口調に似つかわしくない小柄な少年の姿をしている。
主人と同様に魔法研究に没頭しており、戦闘においては卑劣な手を好む。
死者を扱う術に長けている。
幻名騎士団
セリス・ヴォルディゴード
2千年前に暗躍した魔族集団「幻名騎士団」の団長にして、アノスの父。
滅びの根源を有するヴォルディゴードの一族の末裔であり、セリス自身も滅びの魔法を得意としている。
魔族に敵対している者を次から次へと葬り、心を押し殺し亡霊のような生活を送っていた。
しかし、実際は平和な世界を作り上げることが目的で、冷たく当たっていたアノスに対しても父親として深い愛情を持っていた。
一番
「冥王イージェス・コード」に同じ。
二番
幻名騎士団の団員。
名前からして、おそらく一番の次に団員になったものと思われる。
不適合者グラハムを討つために、自らの命を犠牲に「根源光滅爆」を使用した。
その後はグラハムに首を奪われ、新たな幻名騎士団のメンバー
三番
幻名騎士団の団員。
不適合者グラハムの「乱竄神鎌ベフェヌグズドグマ」によって殺害された。
四番
幻名騎士団の団員。
不適合者グラハムの「乱竄神鎌ベフェヌグズドグマ」によって殺害された。
ルナ・ヴォルディゴード
「ルナ・アーツェノン」に同じ。
その他
魔導王ボミラス・へロス
2千年前にミッドヘイズを治めていた魔族。
人型の炎がローブを纏ったような姿をしている。
2千年前にセリスに滅ぼされたため転生しており、現在はインズエルの元帥を務めている。
本体の他に分体を生み出し、分体に行動させることによって、分体がいくら滅ぼされようと自身は滅びないという戦略をとっている。
また、本体が消滅する際には、滅びる寸前により強力になった根源を分体に移して、そちらを本体として生き延びることができる。
エティルトヘーヴェの遺跡で魔王学院の生徒と戦うが、トモグイに分体を食われ、分体の器となる残りのロウソクをすべてミーシャたちに押さえられた状態でアノスによって本体の根源を滅ぼされたため、完全に消滅してしまった。
「獄炎殲滅砲」を超える炎属性魔法「焦死焼滅燦火焚炎」の開発者である。
グスタ
現世におけるアノスの父。
妻イザベラと同様に早とちりで明るく、物事を極度に曲解する性格をもっているが、いざというときには漢気を発揮する。
鍛冶師として、妻と共に鍛冶・鑑定屋「太陽の風」を営んでいる。
正体は、セリス・ヴォルディゴードの転生体で、転生後もセリスの妻「ルナ・アーツェノン」の転生体であるイザベラと巡り合い、再び結ばれることになった。
エクエス戦では、「福音神ドルディレッド」「狂乱神アガンゾン」「暴食神ガルヴァドリオン」に襲撃されるが、セリスがこれまで繋いできた「波身蓋然顕現」によって「滅尽十紫電界雷剣」を発動させ、一瞬で全滅させた。
イザベラ
現世におけるアノスの母。
夫と同様の性格を持っており、特に物事の解釈の奇天烈さにおいてはグスタ以上である。
「太陽の風」では、鑑定士を務めている。
アノスの応援歌の作成においては、ファン・ユニオンをも上回る才能を誇る。
正体は、ルナ・アーツェノンの転生体で、グスタを一目見た時から運命の人であることを察した。
シーラ・グランズドリィ
レイの育ての母親である半魔半霊。
日に日に魔力が弱まる「精霊病」を患い、ログノース魔法医院に入院していた。
その半身は、「真の名工が心を込めた鍛えた剣には魔力とは別のなにかが宿る」という噂と伝承により生み出された精霊だが、それを信じる人がほとんどいないため、精霊としての力が弱まっていた。
しかし、アノスが魔剣大会で魔力を持たない金剛鉄の剣で優勝したことにより、その噂と伝承が一気に広まり、容態が劇的に回復した。
エリオ・ルードウェル
ミッドヘイズを治める魔皇にして、ログノース魔法医院の創立者。
ジェルガ戦では、アノスを始祖と信じ、人間とともにジェルガと戦った。
戦闘終了後にこれまでの誤解と無礼をアノスに詫び、一生アノスに仕えることを誓った。
エクエス戦ではアナヘムと戦い、枯焉刀グゼラミで殺されそうになるが、間一髪シンの助けが入り命を救われた。
クルト・ルードウェル
エミリアの兄にして、現代のディルへイド最強の剣士と言われている。
不定形の剣身を持つ「水の魔剣エイシアス」を所有し、前回の魔剣大会では無傷で優勝に輝いた。
しかし、今年の魔剣大会では、1回戦からアノスに当たり敗北した。
マドラ・シェンソン
前回の魔剣大会の準優勝者。
鞘から抜き放つと剣身が疾風と化す「風の魔剣レフレシア」を所有する。
前回敗北したクルトに雪辱を果たすために、地下迷宮ゴラヌヘリアッの250層で200年間修業をしていた。
しかし、今年の魔剣大会では1回戦からレイに当たり、瞬殺されてしまう。
魔大帝リオルグ・インドゥ
魔王学院の入学試験を受けに来た皇族の魔族。
弟にゼぺス・インドゥがいる。
実技試験では、弟を倒したアノスの次の対戦相手に名乗りを上げるが、命がけで発動した「魔黒雷帝」も効かず、アノスの「腐死」によって高い魔力を持っ腐死者として蘇ったゼぺスの「魔炎」によって、消し炭となってしまった。
その後、アノスの「蘇生」によって弟ともども蘇った。
魔公爵ゼペス・インドゥ
魔王学院の入学試験を受けに来た皇族の魔族。
親同伴で入学試験に来たアノスに絡むものの、自身の「魔炎」を息で吹き消された挙句、彼の発した言葉の魔力に体を操られてしまった。
その後行われた実技試験ではアノスの1回目の対戦相手となり、アノスに「ギブアップしなければゼぺスの勝ち」という条件を提案され、「死んでもギブアップしない」と啖呵を切り、その提案に応じた。
しかし、殺しては生き返すことを平然と何度も繰り返すアノスに対して、徐々に恐怖を抱くようになり、最後は殺される恐怖に耐えかねてギブアップしてしまう。
敗北後はギブアップしたことを兄リオルグに責められ、「魔雷」により消し炭にされる。
しかし、アノスvsリオルグ戦の最中に、アノスの「腐死」の魔法で腐死者として蘇らされ、逆にリオルグを「魔炎」で消し炭にした。
その後はアノスの「蘇生」によって、「腐死」を解除された。
メリッサ・ノマド
ディルへイドにある魔法模型屋「創竜のふるさと」の女性店主。
デミルがアノスを怒らせたと思い、超傑作模型を作り上げたアノスを素人と言ってしまったことで、デミルに叱責された。
デミル・グラハ
伝説の鑑定士と言われている老紳士。
彼に認められて、ようやく魔法模型士として一流と見なされる。
メリッサの店にある、デルゾゲードの傑作模型を軽んじたアノスをたしなめるが、その後、アノスが超精巧な極小サイズの模型を一瞬で作り上げると、その完成度の高さに驚愕し、アノスを先生と呼ぶようになった。
レオン・グライゼル
無精髭を生やし、少々やつれた姿をした男性。
魔王再臨の式典にて、不治の心臓病に侵された娘を救ってもらうようアノスに懇願した。
ゼルセアス・アンガート
七魔皇老の直系であるアンガート家の当主。
ミッドヘイズでは、魔皇に次ぐ地位を有している。
皇族主義に傾倒しており、皇族の特権を取り戻すために魔王軍の打倒を目論んでいたところ、ラモンの伝手で絶大な力を持つアノシュに出会い、彼を味方に迎え入れようとする。
しかし、ミッドヘイズに竜を放って人々を襲わせるという計画を暴かれてしまい、「羈束首輪夢現」によって、二度と皇族派としての活動ができなくなってしまった。
さらに、これまで通り皇族派を演じながら、裏では暴虐の魔王に反逆する者を改心させるという役目を負わされてしまった。
ボロス
辺境のヘルゼッドを治める魔皇。
娘リーザの病の治療をアノスに願い出た。
リーザ
ボロスの娘。
不治の病に侵されていたが、アノスによって完治する。
アノスに恋をしており、地底世界との宴の最中に自身の宿のカギをアノスに渡すが、恋愛に疎い彼にその真意を理解されることはなかった。
ノール・ドルフモンド
呪詛魔法に精通したドルフモンドの長で、魔法老師の二つ名を持つカイヒラムの師匠。
ドルフモンドの力をディルヘイドに知らしめるために暴走気味だったカイヒラムと絶縁した、
しかし、実はカイヒラムのことを認めており、彼が唯一弟子の中でドルフモンドの呪城を葬ることができると予知していた。
ヴァン
ディルヘイド南端、ファシマの群生林が広がる島ドムンフルスに存在する創術家集団「アトリエ・ドムンフルス」のマスター。
アノスがドムンフルスに侵入した際には警戒し、彼に立ち去るように言った。
人間の国アゼシオンの住人
勇者学院アルクランイスカの生徒と教師
学院長エミリア・ルードウェル
「エミリア・ルードウェル」に同じ。
ザミラ・エンゲロ・ガイラディーテ
勇者学院の前代の学院長。
ハゲ頭と下腹に付いた分厚い脂肪が特徴で、一回転ぶとなかなか自力で起き上がれなくなるほど太っている。
アヒデと手を組みリシウス王をそそのかし、彼に26人のガイラディーテの王族をすべて殺害させ、自らが107代のガイラディーテ王に君臨する。
しかし、自身がアゼシオンに竜を放って国民を襲わせたことをベラベラ白状する様子をアノスに「遠隔透視」で全国放送され、それを見ていた国民の反感を買い、事前にイガレスが根回ししていた兵に拘束され死刑囚となった。
ディエゴ・カノン・イジェイシカ
勇者学院の前々代の学院長で、選抜クラス「ジェルガカノン」の担任も兼任していた。
学院交流を通じて、魔族に復讐しようと考えていたが、ミーシャを殺害しようとしたことでアノスの怒りを買い、「根源死殺」によって根源を滅ぼされ殺されてしまった。
その正体は、エレオノールと同じく、ジェルガによる根源を複製する魔法によって生み出された生命体。
勇者最強の光属性魔法「聖域熾光砲」を単独で使用することができる。
ゼシア・カノン・イジェイシカ
勇者学院序列1位の生徒で、「光の聖剣エンハーレ」の所有者。
話すことができないが、「四属結界封」で弱体化したとはいえ、アノスの「獄炎殲滅砲」を切り裂くほどの強さを誇る。
当初は勇者カノンの第四根源の転生者ということになっていたが、その正体は、ディエゴと同じくジェルガの根源魔法で生み出された生命体。
「ゼシア・ビアンカ」とは別個体である。
レドリアーノ・アゼスチェン
勇者学院の序列第2位で、「聖海護剣ベイラメンテ」の所有者。
青髪に眼鏡をかけており、常に冷静沈着な態度が特徴。
学院別対抗試験ではゼシアと共にアノスと戦うが、「聖域熾光砲」の勝負で押し負け敗北した。
その後、自らが勇者カノンの子孫でないことが判明し、投げやりな学院生活を送っていたが、エミリアと共に竜の討伐に成功したことにより自身と誇りを取り戻し、学院長となったエミリアの元で勇者学院の生徒としてさらなる鍛錬に励むことになった。
エクエス戦ではハイネやラオスと共にニギットと戦い、自身の命と引き換えに「根源光滅爆」を発動しようとするが、アナヘムの権能により妨害され不発となった。
ハイネ・イオルグ
勇者学院の序列第3位で、「大聖地剣ゼーレ」と「大聖土剣ゼレオ」の所有者。
金髪と赤い瞳、整った顔立ちが特徴で、子どもっぽく飄々とした性格をしている。
学院別対抗試験ではレイと戦うが、自身の聖剣を奪われた挙句、体を聖痕だらけにされて敗北した。
エクエス戦ではニギットと戦い、地盤の崩壊と44本に分裂した聖剣の刃によって、ラオスが「聖域熾光砲」を使うための時間稼ぎを図った。
ラオス・ジルフォー
勇者学院の序列第4位で、「聖炎熾剣ガリュフォード」の所有者。
赤い髪が特徴で、非常に好戦的な性格をしている。
学院別対抗試験ではサーシャと戦うが、サーシャの「毒呪汚染」によって毒を含んだ聖水を使ってしまい、そのまま全身を毒に蝕まれ敗北した。
エクエス戦では、ニギットが自らの意志で自分の体を止めている間に、大陸中の人々から「聖域」で集めた魔力により発動した「聖域熾光砲」によって倒すことに成功する。
その他
ジェルガ
2千年前の王都ガイラディーテを治める王にして、ガイラディーテ魔王討伐軍の総帥。
勇者カノンの師であり、元勇者である。
魔族との戦いの中で妻子を殺されたため、魔族に非常に強い恨みを持っている。
自らの根源を「魔族断罪」の魔法と化し、大陸中の人々から「聖域」を使って奪い取った希望を元に、鎧巨人を生み出し、アノスとレイに襲い掛かるが、ヴェヌズドノアとエヴァンスマナにより討ち滅ぼされた。
イガレス・イジェイシカ
アゼシオンの第七王位継承者。
魔王に会いにデルゾゲートにやってくるが、デビドラに捕まってしまい、処刑されそうになっていたところをアノシュに救出される。
救出後はアノスの「理滅剣」によって生まれ変わり、アノスとの約束どおり、現在まで暴虐の魔王アヴォス・ディルヘヴィアの噂を伝えるために尽力した。
今までに4度転生し、現在の名前は「アラミス・エルティモ」といい、魔王学院の3回生に所属している。
リシウス・エンゲロ・ガイラディーテ
第106代のガイラディーテ王。
ザミラと手を組んだアヒデにそそのかされ、ガイラディーテの民を竜に襲わせた挙句、ザミラ以外の王族を誅殺した。
レイ、ミサとの戦いの中で、自らを異竜に食わせることで王竜となり、霊神人剣を奪い取ろうとしたが、二人による「双掌聖愛剣爆裂」を受け消滅した。
勇者グラハム
アゼシオン軍第17部隊の勇者。
結界神リーノローロスによって祝福された聖剣「護神剣ローロストアルマ」の所有者。
ミッドヘイズ領の最南端に駐留していたが、突如現れたセリスによって、結界神リーノローロスごと部隊を全滅させられ、自身も首を刎ねられ殺害された。
「不適合者グラハム」は、彼の首を奪っただけの全くの別人。
勇者カシム
勇者アノンの兄弟子。
剣の腕も勇者の魔法もカノンより上だったにも関わらず、霊神人剣に選ばれなかったため、以後、嫉妬に狂いカノンを貶めるようになっていた。
行く先々で勇者の悪評を広め、内紛の種を播いていたため、最後はジェルガによって滅ぼされたと思われていたが、実は生存していた。
エティルトヘーヴェの遺跡では、八神選定神として「天門神カテナアミラ」と「複製神アウスラビア」を従え、レイの前に立ちはだかり、彼を倒して自身がカノンよりも優れていることを証明しようとした。
カシムの想いをすべて受け止めたレイの「慈愛世界」によって自らの心を暴かれると、自身の弱さを認め負けを認めた。
その後、アノスの「羈束首輪夢現」によって、自身が2千年前に霊神人剣の勇者として戦う夢を見せられたが、カノンのように勇気をもって戦うことができず、彼には及ばないことを理解した。
ロイド・エゲリエス
勇議会の会長。
エクエス戦の最中に行われた会議では、様々な思惑の意見をまとめるのに苦労したが、最終的にはエクエスの提案を跳ね除け、アノスたちと共に戦うことを世界中に公表した。
シャプス・インズエル
インズエルの皇帝。
ボミラスによって牢獄に幽閉されている。
コロナ・インズエル
インズエル帝国の第一皇女。
正体はボミラスの分体。
アハルトヘルンの住人
大精霊レノ
この世のすべての精霊を生み出したという噂と伝承が元となっている大精霊。
背中に生えている結晶のような6枚の羽根が特徴。
シンと結婚し彼の子を身ごもるが、子が半魔半霊であるため、産んでしまうと「すべての精霊の母」という噂と伝承に背き、消滅してしまった。
その後、アノスにより暴虐の魔王アヴォス・ディルヘヴィアが精霊として生まれ変わったという伝承が作られたことにより、自らの噂と伝承に背くことがなくなり、復活した。
水の大精霊リニヨン
この世に水を生み出した始まりの一滴という人々の言い伝えから生まれた精霊。
真体は、八つ首の水竜の姿をしている。
アハルトヘルン侵攻の際には、一撃でアノスの配下の半分を倒すが、シンによって一瞬で消滅させられてしまった。
長き蛇エピテオ
この世のなによりも長い蛇という噂と伝承から生まれた精霊。
生まれた当時は世界を1周するぐらいのサイズだったが、噂が噂を呼び、現在では世界を333周するほどの体長がある。
ティティ
悪戯好きの妖精。
リシャリス草原にいる彼女たちを笑わせることができると、アハルトヘルンへ道案内をしてくれる。
アノッス棒を使ったファンユニオンのやり取りに笑い、アノスたちをアハルトヘルンに案内した。
祝福の霊装エルトニカ
吉事にて姿を現すと持ち主に相応しい礼装に変化し、様々な加護と祝福を与える精霊。
甲冑精霊ロンロン
祝福の木剣と呼ばれる木の枝を持った精霊。
祝福の木剣を切断すれば大きな幸福が得られ、祝福の木剣で体を叩かれれば、大きな幸福を与えられるとされるため、精霊の婚儀では、ロンロンと剣を交わすのが伝統となっている。
愛の妖精フラン
伝えられなかった愛を伝える妖精。
死人に体を貸すことで、その人が自分がフランだと自覚するまでの間、蘇らせることができる。
フランによって蘇った人は愛の記憶を忘れており、記憶を求めて妖精として彷徨うが、真実の愛を持つ者であれば、それを思い出し伝えることができる。
「リィナ」という少女として彷徨っていたが、商人に絡まれていたところをアノスに救出されたことにより行動を共にし、最後はレノに体を貸し、シンに愛を伝えて自らは消滅した。
本の妖精リーラン
「本の森」に生えている木になる本の姿をした精霊。
精霊に関することをはじめ、様々な内容が記載されていて、試験問題にもなることができる。
治療蛍セネテロ
精霊を治療する蛍で「精霊の医者」と呼ばれている。
隠狼ジェンヌル
神隠しの精霊で、見られている相手からは姿を消すことができる。
ジェンヌルの気配を捉えるためには、目を閉じる必要がある。
風と雷の精霊ギガデアス
小槌を持った小人の妖精。
小槌を振り下ろすと、雷を落とすことができる。
エニユニエンの大樹
内部に教室があり、学びの場となっている巨大な木の精霊で、「精霊の学舎」とも呼ばれている。
絵が壊滅的に下手だが、そのことを指摘されると激怒する。
大戦の樹木ミゲロノフ
人間に、魔族との大戦を生き抜く知恵を授ける精霊。
アノスに協力し、人間と魔族が共に生きるために知恵を絞ったため、自らの噂と伝承に背くことになり消滅してしまった。
地底世界の住人
神竜の国ジオルダルの住人
ゴルロアナ・デロ・ジオルダル
ジオルダルの教皇。
八神選定者の一人で、福音神ドルディレッドと痕跡神リーバルシュネッドの選定者。
中性的な顔立ちをしており、アノス曰く「男ならば美青年、女ならば絶世の美女」。
「神竜懐胎」によって天蓋を破壊し、地上世界を滅ぼそうとしたが、それを止めに来たアノスと戦闘になり、痕跡神を滅ぼされて敗北する。
その後、ガデイシオラの覇王ヴィアフレアによって、体内に覇竜を寄生させられていることが判明するが、アノスによって覇竜を滅ぼしてもらい、救出された。
セリスの「灰燼紫滅雷火電界」によって、アガハに震雨が降り注いだ際には、これまでの考えを改め、ジオルダルの民と共に地底を救うため、アノスたちの「聖愛域」に協力した。
アヒデ・アロボ・アガーツェ
ジオルダルの枢機卿。
八神選定者の一人で、アルカナの最初の選定者。
アルカナを選定者として、アゼシオンやディルへイドを襲撃しようと画策した。
その際、アガハの王竜を盗みだしたため、ディードリッヒの恨みを買うことになる。
ミッドヘイズを襲撃しようとした際、「全能者の剣リヴァインギルマ」を使うアノスに敗北し、アルカナに見捨てられてしまい、アノスによって「羈束首輪夢現」をかけられ、それを解くために国中に神の存在を否定して回ることを強要されてしまった。
その後、聖歌の祭礼を妨害しようと現れたところをアノスとディードリッヒに捉えられ、ゴルロアナに見捨てられると、ディードリッヒに身柄を引き取られたが、セリスに奪還された。
ガデイシオラでアノスたちと再び出会った。
ガゼル・アプト・アゲイラ
ジオルダルの聖騎士にして英雄。
八神選定者の一人で、「再生の番神ヌテラ・ド・ヒアナ」「輝光神ジオッセリア」「穿神ベヘウス」の選定者。
神を侮辱したアノスに激怒し選定審判を挑むが、全く歯が立たず選定神をすべて滅ぼされて敗北した。
その後、アルカナに選定神の力をすべて奪われ、懺悔しようとするが、「転生」によって無理矢理転生させられてしまう。
ミラノ・エム・シサラド
ジオルダルの首都「ジオルヘイゼ」にある教会の司教。
入信を希望したアノスたちに、盟珠の使い方などを教え、洗礼を受けさせた。
全員が竜の召喚に成功したり、エールドメードが天父神の秩序を宿していたりすることを目の当たりにするたびに驚愕していた。
天蓋が落下したときには、アノスの呼びかけにいち早く応じ、信徒たちにアノスに協力するよう求めた。
イリーナ・アルス・アミナ
ジオルヘイゼ聖歌隊の隊長。
聖歌の祭礼では、ファンユニオンに来聖捧歌を歌うように依頼した。
王竜の国アガハの住人
ディードリッヒ・クレイツェン・アガハ
アガハの剣帝にして八神選定者の一人、未来神ナフタの選定者。
竜から産み落とされた「子竜」であり、他の竜人とは比べ物にならないほどの強さを持っている。ナフタから与えられた神眼によって、未来を見通すことができる。
天蓋の落下を阻止した後は、ディルへイドで行われた宴の最中にナフタと互いの右眼を交換し合い、彼女を妻とした。
エクエス戦では、転変神ギェテナロスと戦い、「竜闘纏鱗」と「竜ノ逆燐」によりギェテナロスの攻撃を悉く捌き、最後は未来世大剣カンダクイゾルテで一刀両断した。
ネイト・アンミリオン
アガハの竜騎士団を率いる団長。
非常に真面目な性格で、剣帝に絶対的な信頼を寄せている。
アガハ随一の酒豪で、「酒杯竜戦」ではシンと共に用意してあった酒を飲み干してしまった。
預言の審理ではシルヴィアとともにレイ&ミサと戦い、様々な竜技と限局世界の加護で2人を追い詰めたが、「愛世界反爆炎花光砲」を受けて敗北した。
シルヴィア・アービシャス
ネイトが率いるアガハの竜騎士団の副団長。
欠竜病という、魔力が体から抜け落ちる不死の病に侵されていたが、アノスの手術により命を救われた。
色恋沙汰に非常に疎く、レイとミサがイチャイチャしているのを見て激高し、「酒杯竜戦」を挑むことになるが、七つの根源を持つレイには敵わず酔いつぶれてしまった。
預言の審理ではネイトとともに、レイ&ミサと戦うが、2人の愛の力の前に敗北した。
恋愛など歯牙などかけないタイプの男性が好みで、アノスに恋をしている。
リカルド・アービシャス
アガハ竜騎士団の近衛騎士で、シルヴィアの養父。
老衰病という病気にかかっていたが、アノスの「老衰病治癒」の魔法によって完治した。
ゴルドー
ネイトの副官。
魔王聖歌隊の歌に釣られて、うっかり口ずさんでしまい、ネイトに殴られてしまう。
しかし、ネイトも釣られてしまったため、逆に殴り返した。
ゼシアに果実水での「酒杯竜戦」を挑まれた際には、彼女に華をもたせるためにわざと敗北した。
メティス
ゴルドーの兄。
子竜の核となるべき「竜核」の根源を持つ。
覇竜の国ガデイシオラの住人
ヴィアフレア・ウィプス・ガデイシオラ
ガデイシオラの現在の覇王。
暴食神ガルヴァドリオンの選定者であり、捕食者の称号を持っている。
前世では名をソフィアといい、ガデイシオラの初代覇王ボルティノスの恋人であったが、彼が整合神に敗北し神の代行者となってからは、彼の選定者となっている。
そして、失われてしまったボルディノスの心を取り戻すために、神々を滅ぼし、選定審判を終わらせようとした。
セリスのことをボルティノスだと思い込んでいたため、彼がアノスの「斬首刎滅極刑執行」によって滅ぼされた(と思い込んだ)際には発狂し、国中の覇竜を操って魔族や他国の民を殺害しようとしたが、すでに覇竜がアノスの支配下にあったため失敗した。
エクエスを生み出すために必要な「母胎転生」の母体として優秀であったため、不適合者グラハムに目を付けられることになり、彼女の恋人であるボルディノスに成りすました彼を本当のボルディノスだと信じてしまう。
しかし、グラハムの裏切りにより殺害されると、イージェスの「転生」によって転生することになった。
ボルディノス
背理神ゲヌドゥヌブを葬った、ガデイシオラの初代覇王。
選定審判を勝ち抜き、整合神エルロラリエロムを滅ぼして選定審判を終わらせようとしたが叶わず、神の代行者となったと伝えられているが、実際は、不適合者グラハムに殺された後に、彼がボルディノスに成りすましただけであった。
ディアス・アロンド
アノスが最初に出会ったガデイシオラの民。
元々はジオルダルの出身で、覇竜に寄生されている。
天蓋が落下した際には、神を信仰する他国と協力することをためらっていたが、エレンに説得されて、共に魔王賛美歌を歌った。
ミリティア世界の神
樹理四神
生誕神ウェンゼル
秩序の根幹を司る「樹理四神」の一柱にして、生誕の秩序を司る女性の神で、「樹理廻庭園ダ・ク・カダーテ」の神域の一つである「大樹母海」を支配している。
妹の堕胎神アンデルクとは表裏一体の関係であり、片方が顕現しているときは、もう一方は存在することができない。
根源のみで作られている「生誕命盾アヴロヘリアン」という盾を所有している。
深化神ディルフレッド
草花で編まれた服と、木の葉のマント、木の冠を身につけている男性の神。
生誕により生み出された存在の深化を司っており、「深層森羅」を支配している。
「深奥の神眼」という、物事の深淵を見ることのできる神眼を持っており、「賢神」とも呼ばれている。
「深化考杖ボストゥム」という杖を所有しており、魔法術式の急所を貫き破壊することができる。
エクエス戦では、四邪王族4人を相手に戦うが、エールドメードの策によりカイヒラムの生み出した呪泥に飲み込まれて敗北した。
終焉神アナヘム
白いマントとターバン、曲刀を身につけた、好戦的な男性の神。
生命の終焉を司る神で、「枯焉砂漠」を支配している。
相手の根源のみを切り裂く「枯焉刀グゼラミ」を所有している。
火露の減少の原因がエンネスオーネにあると考え、彼女を襲うがウェンゼルやエレオノール、ゼシアによって阻まれ、大樹母海に誘導され敗北した。
その後は火露を奪った犯人だと思ってアノスを襲うが、「永劫死殺闇棺」に閉じ込められた。
エクエス戦では、死人を骸傀儡にして人間や魔族を襲わせ、自身はシンと戦うが、流崩剣によって切り刻まれ消滅した。
転変神ギェテナロス
羽根付き帽子を被り、飄々とした軽い性格をしている男性の神で、「樹冠天球」を支配している。
手に持つ長い笛「転変神笛イディードロエンド」により、様々な物を自身の思い通りに変化させて戦う。
エクエスとその配下
全能なる煌輝エクエス
ミリティア世界の神々の長である歯車の集合神。
絶望の歯車を回すことで、世界を破滅に導き、アノスを滅ぼそうとした。
ミリティア世界の主神として生まれる予定だったが、アノスによって滅ぼされ、ミーシャによって希望を回す風水車に生まれ変わった。
現在は魔王列車という、銀海を渡る交通手段に改造されている。
軍神ペルペドロ
赤銅色の全身鎧を纏った神で、神の軍勢を指揮している。
多数が少数を制するという自身の秩序を使用した「攻囲秩序法陣」の魔法により、配下の兵を強化することができる。
剣兵神ガルムグンド
ペルペドロの配下で、神剣を使用して戦う神。
槍兵神シュネルデ
ペルペドロの配下で、神槍を使用して戦う神。
弓兵神アミシュウス
ペルペドロの配下で、神弓を使用して戦う神。
術兵神ドルゾォーク
ペルペドロの配下で、「獄炎殲滅砲」などの魔法を使用して戦う神。
その他の神
創造神ミリティア
世界の創造を司る神。
母に創造神エレネシアが、妹に破壊神アベルニユーが存在する。
2千年前は、カノンやレノと力を合わせ、アノスの「四界牆壁」の発動を手助けした。
自身が優しくない世界を創り出してしまったことに悩み、優しい世界の実現のために、エンネスオーネを生み出した。
選定審判を止めるため、その神体を「神代の学府エーベラストアンゼッタ」を変化させ、創造神の秩序を手放した。
その後、選定審判を勝ち抜き代行者となったセリスの「転生」の魔法によって転生し、現在はミーシャとして存在している。
破壊神アベルニユー
世界の滅びを司る神。
金髪の少女の姿をしている。
彼女が存在することによって、世界から命が失われるため、それを防ごうとしたアノスによって、その神体を「魔王城デルゾゲート」へと変化させられた。
その後、アノスに頼んで魔族であるサーシャに転生させてもらった。
天父神ノウスガリア
秩序を生む秩序を司る神。
その権能により様々な番神を生み出すことができる。
レノに神の子であるミサを生ませ、アノスを滅ぼそうと画策する。
アヴォス・ディルヘヴィアとなったミサと手を組み、ディルへイドを襲撃した。
しかし、アノスの完成させた「秩序簒奪」の魔法によって秩序を奪われ、それをエールドメードに移されてしまい、自身はゴミ虫の姿に変えられてしまった。
背理神アルカナ
ボブカットにした白銀の髪と金の瞳、色白の肌が美しい神。
ジオルダルの衣装を身に着けている。
当初はアヒデの選定神として、人々を救うために彼と共にアゼシオンやミッドヘイズを襲撃した。
しかし、アノスが誰にも使えないはずの「全能者の剣リヴァインギルマ」を使ってアヒデを倒したことから、新たにアノスの選定神となり、彼と共に選定審判を終わらせることを決意する。
ジオルダルによる地上侵攻を食い止めた後は、アノスの妹として過ごすことになる。
その後、自らが神の代行者であり、また、あらゆるものを裏切るまつろわぬ神「背理神ゲヌドゥヌブ」であることを知り、地底世界に復讐しようと考えるが、考えを改め、地底世界を救うためにアノスと共に尽力する。
ありとあらゆる秩序に背理する能力を持ち、「背理の魔眼」や「全能者の剣リヴァインギルマ」を使いこなすことができる。
そのため、神族にとっては天敵で、ミリティア世界の上位神である「堕胎神アンデルク」をリヴァインギルマで葬ったり、銀城世界バランディアスの主神「王虎メイティレン」の権能を封じたりと、目覚ましい活躍を見せている。
未来神ナフタ
藍色の髪を肩まで伸ばし、青緑のローブを纏った女性の神。
未来を見通し限局する権能を持っており、あらゆる未来の選択肢の中から自らが望む未来を叶えることができる。
当初はディードリッヒの選定神だったが、後に彼の妻となる。
アノスと戦った際には、常にアノスにとって最悪の戦況となるように未来を限局していたが、自らが作ったカンタクイゾルデの世界をアノスの「極獄界滅灰燼魔砲」に滅ぼされ、敗北した。
エクエス戦では、ディードリッヒと共にギェテナロスと戦い勝利した。
整合神エルロラリエロム
左側には盾の、右には剣の意匠が施された巨大な天秤の姿をした神。
秩序の乱れを戻し、整合を取る権能を有する。
選定審判の勝者のもとに姿を現すといわれている。
狂乱神アガンゾン
あらゆるものを改竄する神で、一本の羽根ペンを持ちツギハギの服を纏った幼い男の子の姿をしている。
不適合者グラハムの選定神で、「乱竄神鎌ベフェヌグズドグマ」という、切り裂いた結果を改竄する鎌を生み出すことができる。
グラハムは、アガンゾンの権能で整合神エルロラリエロムの権能を書き換え、全能なる煌輝エクエスを生み出そうとした。
エクエス戦では、グスタの発動した「滅尽十紫電界雷剣」によって福音神ドルディレッド、暴食神ガルヴァドリオンと共に消滅した。
福音神ドルディレッド
教皇ゴルロアナの選定神で、蒼いコートを纏った長髪の姿をしている。
音を司る秩序を有している。
アノスvsゴルロアナ戦では、「聖歌唱炎」によってアノスたちを攻撃するが、アルカナの「魔笛相殺」とファンユニオンの「狂愛域」によって強化された「魔王賛美歌第六番『隣人』」によって腐食し消滅した。
痕跡神リーバルシュネッド
世界の記録と記憶を司る秩序。
純白の本を持ち、厳かな衣装を纏った姿をしている。
歴代のジオルダルの教皇に選定神として受け継がれている。
過去に存在したものを再現することができ、霊神人剣の秘奥や「極獄界滅灰燼魔砲」を使用することができる。
アノスとの戦いでは、「極獄界滅灰燼魔砲」でアノスを滅ぼす寸前まで追いやるが、滅びを克服したアノスによる新たな魔法「涅槃七歩征服」によって、痕跡の大地を消滅させられ、全能者の剣リヴァインギルマによって滅ぼされた。
寄生神エンネテロトン
寄生の秩序を司り、根源に入り込んだ相手に必ず寄生する神。
ヴィアフレアの選定神であり、その権能を持ってアノスに覇竜を寄生させようとしたが、彼の免疫力には敵わず、逆に寄生した覇竜を操られてしまった。
堕胎神アンデルク
世界の秩序を乱す存在の生誕を抑止する神で、ウェンゼルの妹。
紐で結った赤黒い髪に、紅を塗ったような唇をしており、血のように赤い織物を身に纏っている。
老婆のような喋り方と尊大な態度が特徴。
神の秩序に反する存在であるエンネスオーネの生誕を阻もうとし、堕胎するために彼女を襲撃したが、アノスに阻まれた。
その権能により相手の魔法を堕胎し不発にさせることができるほか、切断することで相手の命を奪い堕胎させる「蛇堕胎鉗子エグリャホンヌ」という、大きな鋏を所有している。
緊縛神ウェズネーラ
緊縛と停滞と司る神で、全身に鎖を纏った男の姿をしている。
アンデルクが顕現しないように、ウェンゼルの命令で、緊縛牢獄によってウェンゼルを閉じ込めていた。
ウェンゼルを「ママ」と呼び、彼女を自分だけのものとすることに執着していた。
エンネスオーネ
ミリティアが優しい世界を作るために、ウェンゼルに託した新たな秩序。
ウェンゼルは彼女を生誕させようとしたが、世界の秩序を乱す存在とみなされていたため、アンデルクから生誕を妨害されていた。
正体は、根源降誕の魔法秩序であり、神の秩序が支配する世界を優しくするためにミリティアが創造した、魔王のための魔法。
「根源母胎」の魔法を行使するために必要な秩序である。
エンネスオーネが存在することにより、秩序の枠から外れた新しい命を生むことができる。
開花神ラウゼル
農夫のような格好をした花を司る男性の神で、樹冠天球内に花畑の神域を有している。
淘汰神ロムエヌと名乗る者(正体は適合者ヴェイド)に襲撃され、瀕死の重傷を負っていたが、エンネスオーネによって一命をとりとめた。
水葬神アフラシアータ
体が水でできた性別不詳の武人のような神で、水を槍などに変化させて自由自在に戦う。
当初はイージェスの選定神であった。
エクエス戦では、ジャネルドフォックやリーノローロスと共にディルフレッドに加勢するが、イージェスの「血池葬送」によって、次元の彼方に飛ばされた。
魔眼神ジャネルドフォック
巨大な石の眼の姿をした魔眼の神。
「暴爆の魔眼」という、あらゆるものを暴き、爆発させる魔眼を持つ。
ギリシリスの選定神としてシンに襲い掛かったが、流崩剣アルトコルアスタを手にしたシンの相手ではなく、リーノローロスと共に一瞬で切り裂かれてしまった。
エクエス戦では、「魔支配隷属服従」の術式を破壊するために、呪泥に魔眼を向けたことで、自身も呪われ泥に変えられてしまった。
結界神リーノローロス
味方には世界の滅びにさえ耐える加護を、敵には動きを封じる呪縛を与える結界を生み出す神。
グラハムvsセリス戦では、グラハムを守るために結界を張ったが、セリスの「滅尽十紫電界雷剣」には全く歯が立たず一瞬で結界を破壊され、自身も消滅してしまった。
その後はギリシリスの選定神としてシンに立ちはだかったが、ジャネルドフォックと共に切り捨てられた。
エクエス戦では、呪泥に変わったジャネルドフォックに飲み込まれ、泥に変えられてしまった。
魔剣神ヘイルジエンド
あらゆる魔剣を統べる剣技の神で、光で作られた人形の姿をしている。
自らの使い手を求め彷徨っており、実は手に持つ魔剣「流崩剣アルトコルアスタ」が本体となっている。
当初はギリシリスの選定神だったが、剣を交えたシンを自らに相応しい主として認め、以後はシンの所有する魔剣となった。
輝光神ジオッセリア
光の秩序を司る神。
ガゼルの選定神だったが、アノスとの選定審判の最中に、彼の滅紫の魔眼により滅ぼされた。
穿神ベヘウス
穿つ秩序を司る神。
ガゼルの選定神で、彼の持つ神槍ベヘテノスという槍にその力を宿している。
アノスとの選定審判の最中に、彼に握りつぶされて消滅した。
暴食神ガルヴァドリオン
あらゆるものを食らう秩序を有する神で、巨大な漆黒の獣の姿をしている。
ヴィアフレアの選定神だったが、「母胎転生」によって覇竜へと転生させられてしまった。
天門神カテナアミラ
不気味な顔が浮かび手足が生えた、門の姿をした神で、勇者カシムの選定神。
開いた門からあらゆるものを出し入れすることができ、魔法であればその威力を増幅することができる。
複製神アウスラビア
あらゆるものを複製する秩序を司る、勇者カシムの選定神。
想いを複製することで、一人であろうとも「聖域」を使うことができるようになる。
炎熱神ヴォルドヴァイゼン
炎と熱を司る神。
転変神ギェテナロスが転変神笛イディードロエンドにより、その権能を再現した。
氷雪神フロイズアテネ
氷と雪を司る神。
転変神ギェテナロスが転変神笛イディードロエンドにより、その権能を再現した。
再生の番神ヌテラ・ド・ヒアナ
再生の秩序を司る番神。
二本の杖を持った異様に長い髪の幼女で、一糸まとわぬ姿をしている。
ガゼルの選定神だったが、アノスとの選定審判の最中に、彼の「活性増幅」によって滅ぼされてしまった。
想いの番神エヌス・ネ・メス
想いを司り心を支配する神で、霧でできた鎧騎士の姿をしている。
相手に触れることで、相手の想いと心を支配することができる。
リシウス王の命令でミサの心を支配しようとしたが、すでにレイによって心を支配されているミサには効かなかった。
夢の番神リエノ・ガ・ロアズ
記憶を司る神。
現在は、アルカナがその権能を食らっている。
空の番神レーズ・ナ・イール
翼を持つ人馬の淑女の姿をした神。
守護の番神ゼオ・ラ・オプト
巨大な盾を背中に背負う屈強な大男の姿をした神。
死の番神アトロ・ゼ・シスターヴァ
槍、斧、剣、矢、鎌など十数種類の刃を持った黒い影の姿をした神。
音の番神ミラヒ・イデ・ジズム
音を司る神。
ゴルロアナの「信徒再誕」で蘇った歴代の教皇たちの「憑依召喚」によって彼らに憑依し、唱炎を強化したが、アルカナの「魔笛相殺」とファンユニオンの「狂愛域」によって強化された「魔王賛美歌第六番『隣人』」によって腐食し消滅した。
破壊の番神エグズ・ド・ラファン
破壊の秩序を守護する神で、翼を持つ天使の影の姿をしている。
アノス率いる魔王軍が<破滅の太陽>サージエルドナーヴェに侵攻した際に現れ、ゼリドヘヴヌスを襲撃した。
堕胎の番神ヴェネ・ゼ・ラヴェール
巨大なクチバシと鋭い爪を持つ黒い怪鳥の姿をした神。
芽宮神都フォースロナルリーフに生息し、エンネスオーネに襲いかかった。
その他ミリティア世界の住人
不適合者グラハム
決して傷つくことも滅びることもない「虚無」の根源を持つ人間。
神を滅ぼすために生まれた不適合者である。
名前のグラハムは、最初に首を奪った勇者グラハムに由来するもので、実際の名前は不明。
セリスに切り落とされた勇者グラハムの首を奪い、セリス率いる幻名騎士団を襲撃し、全滅させる。
そして、セリスの首と万雷剣を奪い、自らアノスの父セリス・ヴォルディゴードを演じていた。
その根源の特性により、アノスの「極獄界滅灰燼魔砲」を直接根源にぶち込まれても平然と耐えるが、アノスの滅びの根源の中に自身の根源を封じ込められてしまい、永遠の滅びを受けることになった。
適合者ヴェイド
枯焉砂漠にある井戸の中に住む人間の子どもで、「ホロの子」と言われている。
エクエスが元首候補として生み出した存在で、「淘汰神ロムエヌ」の正体。
樹理四神全員を1人で滅ぼすほどの力を誇り、成長した姿でアノスと戦うが、「永劫死殺闇棺」に閉じ込められて永遠に死ぬこととなった。
トモグイ
ナーヤが「使役召喚」により召喚する小さな竜。
竜や魔法など、様々なものを食らうことができる。
銀水聖海の住人
魔弾世界エレネシアの住人
大提督ジジ・ジェーンズ
魔弾世界エレネシアの元首。
未だに姿を見せず、聖上六学院の会議には、部下のギーが代理出席している。
深層大魔法「魔深根源穿孔凶弾」により、聖剣世界ハイフォリアの前聖王オルドフを殺害しようとした疑いが持たれている。
深淵総軍一番隊隊長ギー・アンバレッド
魔弾世界エレネシアのナンバー2。
実直かつ規律正しい性格で、上司であるジジの命令に忠実に従っている。
ハイフォリア vs イーヴェゼイノ vs ミリティア戦ではハイフォリアに加勢し、巨大戦艦を動員して、「魔深流失波濤砲」によりサーシャとミーシャ、コーストリアを襲撃した。
聖剣世界ハイフォリアの住人
祝聖天主エイフェ
ハイフォリアの主神。
純白の法衣をまとった少女の姿をしており、背には虹の輝きを放つ二枚の翼が生え、頭には光の輪が浮かんでいる。
ミサの「深闇域」を一瞬で消し去るほどの絶大な力を持つ。
聖王レブラハルド・ハインリエル
ハイフォリアの元首。
先代の元首オルドフの実子であり、五聖爵のバルツァロンド・フレネロスは彼の実弟である。
イーヴェゼイノと互いに理解し合い共存するという先代の意志に背き、襲い掛かるイーヴェゼイノを迎え撃とうとした。
バルツァロンドも兄は変わってしまったと言っており、今の聖王が本当にレブラハルド自身なのかは不明である。
前聖王オルドフ・ハインリエル
先代の聖王にして、レブラハルドとバルツァロンドの実父。
全盛期では、不可侵領海にも匹敵するほどの強さを誇る。
過去にハイフォリアがイーヴェゼイノの襲撃を受けた際、災人イザークと約束を交わし、両世界が互いを理解し合えるようになる未来を作り上げることを誓った。
その後、望みと聖王の座をレブラハルドに託して、自身は隠居生活を送るようになるが、最近になって名もなき浅層世界で瀕死の状態で幽閉されているのが判明した。
そして、レイとバルツァロンドの判断によりミリティア世界に運ばれ、レイの魔法によって転生することになった。
叡爵ガルンゼスト
狩猟貴族の頂点に君臨する五聖爵の最高位にして最強の剣士。
ハイフォリアのナンバー2である。
聖王を崇拝しており、絶対的に信頼している。
対イーヴェゼイノ戦では、ナーガとコーストリア2人の攻撃を無傷で捌き切るという芸当を見せた。
その後は乱入してきたシンと対峙し、秘奥を組み合わせる剣技「秘奥合一」によってシンを追い詰めるが、逆にシンに秘奥合一を習得されてしまい敗北した。
「守護剣」「白陽剣」という2種類の聖剣を所有している。
侯爵レッグハイム
五聖爵の一人。
対ミリティア戦では、サーシャ&ミーシャと戦い、相手の弱点を突く「聖覇魔道」の魔法で追い詰めるが、「深魔氷魔炎相克波」を受けて敗北した。
「聖十剣」という聖剣を所有している。
伯爵バルツァロンド・フレネロス
五聖爵の一人にして、聖王レブラハルドの実弟。
少々抜けているところがあるが、実直で義理堅い性格をしている。
当初は、アーツェノンの滅びの獅子であるアノスに敵意を示していたが、その後は和解し、現在では協力関係を築いている。
ハイフォリアの住人の中では、唯一先代オルドフの意志を継いでおり、アノスたちと共にハイフォリアとイーヴェゼイノの戦いを止めようとしている。
男爵レオウルフ
ミーシャ、サーシャ、ミサがガルンゼスト狩猟宮殿に潜入した際に戦闘を行った五聖爵の1人。
非常に勘が鋭く、ミサの「深悪戯神隠」で完全に姿も気配も消しているミーシャたちの存在を見抜いた。
「融和剣」という周囲の物と同化する聖剣を使用する。
フィン
バルツァロンドの従者。
アノスの魔力を伴った拳圧により吹き飛ばされ、気を失ってしまった。
ホーネット・クルトン
鉄火島の牢獄内に「聖遺言」で遺言を残した狩猟貴族。
「隠者エルミデ」によって聖王レブラハルドが虹路を奪われ、ハイフォリアが誤った道を進まされていることを暴露した。
鍛冶世界バーディルーアの住人
魔女ベラミー・スタンダッド
バーディルーアの元首であり、「よろず工房の魔女」と呼ばれている老婆。
最強の聖剣「霊神人剣エヴァンスマナ」を打った張本人であり、銀水聖海最高の鍛冶師である。
小さい子どもが好きで、ゼシアの聖剣「エンハーレ」を鍛えなおして「緋翔煌剣エンハレーティア」としたり、エレオノールのために「鎧剣軍旗ミゼイオン」を打ったりしている。
ハイフォリアvsイーヴェゼイノ戦では、ゼシア、エレオノール、エンネスオーネとともにボボンガと戦い、ゼシアの身代わりにボボンガの深層大魔法「獅子災淵追滅壊黒球」を受けた。
シルク・ミューラー
バーディルーアの天才鍛冶師にしてベラミーの一番弟子の少女で、鋼色の髪が特徴。
その特異な才能により、極めて強力な魔剣を作ることができるが、自身の剣を誰も扱えないことに失望し、鍛冶へのやる気を失っていたところ、ベラミーから破門された。
ベラミーから逃れるために「ジル・フォーン」と名を変え、少年の姿に変装して森の中の洞窟に潜んでいたが、空腹に耐えかねて魔王列車に侵入したところを、シンに捕まった。
しかし、自身の魔剣「屍焔剣ガラギュードス」をシンが使いこなしたことで改心し、彼に「相剣」(自身の打った剣の性能を試し、改良点などを伝えるパートナー)となるよう依頼し、シンが承諾したことによりコンビを組むことになった。
傀儡世界ルツェンドフォルトの住人
傀儡皇ベズ
ルツェンドフォルトの主神。
「赤糸」という運命の糸を使って「偶人」という魔法人形に他人の根源を結びつけ、運命を導く権能を有する。
人形皇子パリントン・アネッサ
ルツェンドフォルトの前元首でおかっぱ頭が特徴の青年。
アノスの母にして自身の姉であるルナを我が物にしようと画策し、その計画の中で「極獄界滅灰燼魔砲」にて夢想世界フォールフォーラルを滅ぼし、ドミニクを殺害した。
最終的にはアノスに敗北し、自身の根源と肉体の器「赤糸の偶人」を繋ぐ赤糸を切断され、わら人形に変えられてしまった。
アノスに捕まった後は、フォールフォーラル滅亡の罪を問われ、人型学会を除名され、わら人形はミリティア世界の所有物となった。
軍師レコル
ルツェンドフォルトのナンバー2。
全身を包む闇の鎧が特徴。
アノスが掴んだ増幅後の「極獄界滅灰燼魔砲」を、自らの紅蓮の手で消滅させるほどの力を誇る。
ミリティアvsイーヴェゼイノの銀水序列戦後はアノスと取引し、アノスの代わりに樹海船アイオネイリアを稼働させ、イーヴェゼイノからの離脱を引き受ける代わりに、「赤糸の偶人」を譲り受けた。
アノス曰く、不可侵領海と比べても遜色ないとのこと。
災淵世界イーヴェゼイノの住人
災人イザーク
獣のたてがみのような青い髪が特徴の半神半魔の粗暴な男。
魔族でもあり神族でもあるため、イーヴェゼイノの主神と元首を兼ねている。
先代オルドフとの約束を交わし自身は氷柱の中で眠りにつくが、目を覚ますとオルドフを探すため、パブロヘタラ宮殿を急襲した。
その後、ハイフォリアと全面戦争するため、イーヴェゼイノの世界ごとハイフォリアに突っ込ませ、世界ごと食らいつくそうとした。
ナーガ・アーツェノン
イーヴェゼイノの元首代理にしてアーツェノンの滅びの獅子の女性。
両脚が実体のない獅子の体となっているため、車いすに乗って移動している。
自分自身の心にすら背くことが可能であり、「契約」の魔法ですら欺くことができる天性の嘘吐き。
ミリティアとの銀水序列戦ではエールドメードと戦ったが、彼もまた天性の嘘吐きであったため苦戦した。
対ハイフォリア戦では、コーストリアとともに戦い、鉄壁の守備を誇るガルンゼスト相手に膠着状態にもつれ込むが、それはイーヴェゼイノがハイフォリアに到着するまでの時間稼ぎであった。
その後、ミサと戦うが、疑似的な霊神人剣を作り出せる彼女には敵わず、獅子の左脚を切り落とされ敗北する。
コーストリア・アーツェノン
三つ編みが特徴のアーツェノンの滅びの獅子の少女。
実体のない獅子の両眼を有しているため、義眼をはめている。
嫉妬の渇望が力の源になっており、他者への執着が非常に強力だが、渇望に支配されている自分自身を嫌っている。
イザベラ襲撃の際に、アノスに義眼を奪われたため、以後彼に敵意を持つようになる。
「転写の魔眼」という、見た魔法を1度だけ再現できる魔眼を有しており、「極獄界滅灰燼魔砲」や「理滅剣」なども発動することができる。
アーツェノンの爪として「獅子傘爪ヴェガルヴ」を所有している。
ボボンガ・アーツェノン
幽鬼のような顔つきが特徴のアーツェノンの滅びの獅子の男。
実体のない獅子の右腕を有しているため、見た目は隻腕である。
ナーガによってミリティア世界でルナ(イザベラ)を捜すように命令を受けていたが、結果的にイザベラを襲う形になってしまい、アノスに撃退されてしまった。
他人にからかわれることに対して激しい怒りを覚える性格で、銀水序列戦でゼシアに子亀で殴られた際には、戦況を顧みず彼女を襲おうとしたが、ナーガに静止された。
その後、ハイフォリア戦では、以前の恨みを忘れられずにいたため、ゼシアを対象として大魔法である「獅子災淵追滅壊黒球」を発動した。
アーツェノンの爪として「獅子黒爪アンゲルヴ」を所有している。
ドミニク・アーツェノン
イーヴェゼイノの幻獣機関の所長。
アーツェノンの滅びの獅子を生み出すためには、銀水聖海の破滅すら厭わないというマッドサイエンティスト。
子を産みたいというルナの渇望を「懐胎の鳳凰」という幻獣に変え、ルナの胎内を渇望の災淵とつなげることで、完璧に授肉したアーツェノンの滅びの獅子を生み出そうとした。
ミリティアとイーヴェゼイノの銀水序列戦の最中に研究塔にいたところを、アノスを嵌めようと企んだパリントンに殺害される。
ルナ・アーツェノン
アーツェノンの滅びの獅子を産み落とすことができる「災禍の淵姫」にして、アノスの生みの親。
祖父であるドミニクに研究材料として利用され、災禍の淵姫とさせられてしまった。
自身が銀水聖海を滅ぼすアーツェノンの滅びの獅子を産み落とすことに絶望し、イーヴェゼイノを脱出すると、バーディルーアに行き着いた。
そこで出会ったレブラハルド・フレネロス(現聖王)の霊神人剣の力で自身の宿命を断ち切ってもらい、ミリティア世界にたどり着くことになる。
ミリティア世界では、幻名騎士団として暗躍していたセリスと出会い、彼の妻となる。
しかし、ツェイロンの集落で、不適合者グラハムに襲撃されて、自らの命と引き換えにアノスを生み落とした。
思念世界ライニーエリオンの住人
百識王ドネルド・ヘブニッチ
ライニーエリオンの元首。
ベレー帽を被った学者のような姿が特徴。
深層講堂の洗礼にてアノスを試すものの、自身の深層大魔法を簡単に再現され、さらにアノスの「極獄界滅灰燼魔砲」を再現しようとしたが、制御できずに体がボロボロになった。
その後はアノスの力を認め、ミリティア世界の聖上六学院入りにも賛同の立場を示した。
粉塵世界パリビーリャの住人
導師リップ・クルテン
パリビーリャの元首。
ピエロのようなひょうきんな姿が特徴。
深層講堂の洗礼にてアノスを試すものの、自身の深層大魔法を簡単に再現され、さらにアノスの「極獄界滅灰燼魔砲」を再現しようとしたが、制御できずに体がボロボロになった。
その後はアノスの力を認め、ミリティア世界の聖上六学院入りにも賛同の立場を示した。
聖句世界アズラベンの住人
大僧正ベルマス・ファザット
アズラベンの元首。
顔の下半分に装着している骸骨の仮面が特徴。
深層講堂の洗礼にてアノスを試すものの、自身の深層大魔法を簡単に再現され、さらにアノスの「極獄界滅灰燼魔砲」を再現しようとしたが、制御できずに体がボロボロになった。
その後、ドネルドやリップとは異なり、ミリティア世界の聖上六学院入りに反対した。
ミリティア世界の聖上六学院入りを賭けた銀水将棋では、失われた火露を補填することを条件に他の小世界を鼓舞するが、アノスにまとめて倒されてしまった。
水算世界サイライナの住人
水算女帝リアナプリナ
サイライナの元首。
紺碧の長髪と魚のひれのような耳が特徴の女性。
「流玉の算盤」という、未来の戦況を正確に予測する魔道具を所有する。
ミリティア世界の聖上六学院入りを賭けてアノスに銀水将棋での戦いを挑み、流玉の算盤の力で最後まで一人アノスに立ち向かったが、アノスの力を測りきれず、腹部を手で貫かれ敗北してしまった。
銀城世界バランディアスの住人
王虎メイティレン
バランディアスの主神。
ファリスの力を我が物とすることで、やがては銀海すべてを支配することを目論んでいる。
ミリティアとの銀水序列戦では、因果を無視して結果を強制する権能によりアノス相手に善戦したが、アノスに二律僭主ノアの魔法を使われて拘束されると、アルカナの権能により自身の力を封じられた。
最終的にはファリスの力を得ようと暴走し、自らの世界の住人を滅ぼそうとしたが、サーシャの「微笑みは世界を照らして」による滅びの照射を「掌握魔手」で増幅したアノスの一撃を受けて滅びた。
その後、ミーシャの「優しい世界はここから始まる」により、ミリティア世界に対して従順な子虎メイティレンとして生まれ変わった。
不動王カルティナス・イルベナ
バランディアスの元首。
高慢かつ慇懃な態度で他者を見下す態度が特徴。
パブロヘタラでは、格下の浅層世界ばかりに銀水序列戦を仕掛けるという手法で、バランディアスの序列を低く保ちながらも深層世界に至らしめた。
メイティレンをはじめ他の住人から元首として不適格と思われており、ミリティアとの銀水序列戦では、ザイモンたち幹部を処刑しようとしたことにより、ファリスに絵画の中に封じられる。
後にアノスに封印を解除されるが、ザイモンたちに謀反を起こされ拘束される。
銀城創手ファリス・ノイン
創術家ファリス・ノインの転生体。
バランディアスの二枚看板のうちの一人で、銀城創手の役を与えられている。
ミリティアとの銀水序列戦では、味方の幹部たちを処刑しようとした元首カルティナスを絵画の中に封じ込め、味方の士気を大幅に上げた。
過酷な戦いを勝ち抜くために絵を描くことを辞めていたが、本当は絵を描きたいということをアノスに看破され、アノスと共にバランディアスの住人を滅ぼそうとするメイティレンに立ち向かった。
銀水序列戦後は再びアノスの臣下として仕えている。
斬城不敵ザイモン・エパラ
バランディアスの二枚看板のうちの一人で、虎城学院の筆頭にして斬城不敵の役を与えられているバランディアス最強の剣士。
ミリティアとの銀水序列戦ではシンと戦い、頑強な肉体で彼の魔剣をへし折ったり、彼の胴体を真っ二つにするなど圧倒的な強さを見せつけたが、弱点となる落城剣メズベレッタにより戦況を逆転された。
最終的には、シンに自らの持つ斬城剣の秘奥を使われ、首を刎ねられて敗北した。
不可侵領海とその配下
大魔王ジニア・シーヴァヘルド
深層12界を支配し、銀海史上初めて深淵魔法に到達した魔導の覇者。
ジニアの後継者候補を「魔王」と呼び、全部で6人存在する。
第一魔王 壊滅の暴君アムル
「魔王」の一人にして、後継者候補の筆頭。
燃えるような赤い髪が特徴。
深層大魔法「極獄界滅灰燼魔砲」の開発者であり、さらにそれを発展させた魔法も使える模様。
アノスも「極獄界滅灰燼魔砲」を自力で開発しており、2人の間には特別な関係があると推測される。
長い間姿を消しており、現在では生死を含め消息不明。
第三魔王 ヒーストニア
災人イザークとアノスの会話の中で登場した魔王。
魔法を深化させるためには通常火露を必要とするが、イザーク曰く、ヒーストニアは火露なしで魔法を深化させることができるとのこと。
災人イザーク
「災人イザーク」に同じ。
二律僭主ノア
パブロヘタラと敵対している不可侵領海。
恩人を助けるために、執事のロンクルスに自身の肉体を預けると、命を賭した勝負に出るが、その後の生死は不明。
その肉体は非常に強靭であり、アノスの持つ滅びの魔力ですら十分に貯蔵しておくことができる。
現在はアノスの「身体変異」によって剣の形に作り変えられており、「二律剣」という名の剣として使用されている。
執事ロンクルス・ゼイバット
ノアに仕える執事。
主君であるノアから肉体を借り受け、ノアに代わってパブロヘタラを監視する役目を負っていた。
自らのテリトリーである幽玄樹海に侵入したアノスとバルツァロンドを襲撃し、バルツァロンドを一瞬で撃退するが、アノスには「極獄界滅灰燼魔砲」を何度も投げ返し合う死闘の結果敗北する。
戦闘後は、自身の死期が近いことをアノスに打ち明け、アノスの提案により「融合転生」の魔法でアノスの肉体を借りることによって延命を図った。
隠者エルミデ
深層99層に達した銀水世界リステリアの元首。
絶渦の絡繰神を生み出し、深淵世界を攻撃し火露を奪うことを画策していた。
しかし何をとち狂ったのか、突然自らの世界を主神滅ぼして自害する。
レコル曰く、まだ生存していて、パブロヘタラのどこかに潜んでいるとのこと。
裁定神オットルルー
パブロヘタラの学園同盟の運営を司る神。
元々はリステリアの神であり、リステリアの滅亡後、パブロヘタラの存続を願った人々の願いによって復活した。
コメント
聖剣世界の住人
・子爵フレアドール
現聖王レブラハルドの実子。五聖爵の子爵。
吟遊世界の住人
・吟遊宗主エルム・ローレイト
現吟遊宗主であり、オルドフの古い友人。祖母が先代吟遊宗主。
・神詩ロドウェル
吟遊世界の主神。第八編以降に奇跡の歌があるといわれる。
・シータ・メルン
蒼花唱歌隊の一員。吟遊詩人の序列一位であり次代吟遊宗主候補。
・リンファ
赤星唱歌団のリーダー 次代吟遊宗主候補。
・イリヤ・パッセル
・ナオ
・ソナタ
・ミレイ
赤星唱歌団の団員。
・ベルン
イリヤに対して蒼花唱歌隊に入るように説得していた男。
絵画世界の住人
・ルーゼット
銀滅魔法を銀泡に受けたことでパブロペタラに応援を頼んだ元首。
・画神バファディ
絵画世界の主神
魔弾世界の住人
・ボイジャー・アロット
第六エレネシア軍に属する老兵。元古書世界の文人族で聖書神が愛した史聖文書を取り返そうとレジスタンスに所属している。
・神魔射手オードゥス
魔弾世界の主神。権能に鹵獲魔弾などが存在する。
・深淵総軍二番隊隊長アビニカ・ガモン
マスケット銃を扱う深淵総軍の二番隊隊長。
・深淵総軍三番隊隊長ガウス・ジロー
大砲を扱う深淵総軍の三番隊隊長。
・深淵総軍四番隊隊長ゼン・ボウス
大砲の義手を付けた深淵総軍の四番隊隊長。
・創造神エレネシア
オードゥスの鹵獲魔弾によって捕らえられたミーシャとサーシャの母。
・創造神テルネス
銀滅魔法用の小世界を作るため根源を削ったため、滅んだ前任の創造神。
不可侵領海
・第二魔王ムトー
口元に不気味なマスクを付け、エレネシアをさらった男。
人物名と概略をつけておきました。
お時間ありましたら追加をお願いします。