【ネタばれ注意】
俺TUEEEの極致!?
WEB版「魔王学院の不適合者」の魅力を徹底解剖!

ラノベ・アニメ

皆さん、「魔王学院の不適合者」はご存じですか?
小説投稿サイト「小説家になろう」で連載中の超人気大ヒット作品です。
たった1年で4,000万PVという破格の数値を叩き出し、今年4月からのアニメ放映も決定しました。
今回は、そんな「魔王学院の不適合者」の魅力を徹底解剖していきます!

(注)本記事には、書籍版、コミック版、アニメ版では未登場の情報を多く掲載していますので、ネタバレを避けたい方はここで引き返してください。

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「魔王学院の不適合者」とは?

圧倒的な力で人間・精霊・神を蹂躙し、「暴虐の魔王」として恐れられた「アノス・ヴォルディゴード」が、転生魔法により2,000年後の未来に生まれ変わるところから物語がスタートします。

魔法が大幅に退化した2,000年後においても、アノスは転生前の力をほぼそのまま引き継いでおり、前世以上に規格外な存在として大暴れします。

魔族に恨みを持つ前世の人間の勇者、偽りの魔王、未来を操る神、何をやっても死なない敵、世界を統べようとする神、より上位の別世界の神など、アノスやその仲間たちの前には幾度となく理不尽が立ちふさがりますが、それをも圧倒的に上回るさらなる理不尽でねじ伏せていく様子はまさに典型的な「俺TUEEE」作品といえるでしょう。

「魔王学院の不適合者」のココがすごい!

独自の世界観がすごい!

根源

「魔王学院の不適合者」は、非常に独特な世界観で構成されています。
この物語を語るうえで欠かせないのが、「根源」です。
各個人には、命とは別に根源というものが存在し、根源はその人物の性格や魔力、肉体などを形作っている、いわば「魂」のようなものです。
根源が残っていれば死人も生き返らせることができ、特殊な魔法を使えば性格や能力を受け継いだ別人として転生することもできます。
この転生という概念により、実は身近な人物が意外な人物の生まれ代わりだったりするのです。そのため、若干ではありますが推理要素もあったりして、現時点では不明ですが、アノスもすでに登場している誰かの生まれ代わりの可能性があったりします(そういう匂わせ描写があります)。

登場種族

この世界には、魔族・人間・精霊・神の4つの種族がいます。魔剣や専用の魔法を使用する魔族、聖剣や聖なる魔法を使用する人間、人々の噂と伝承から生まれ力を得る精霊、強力な権能と魔力を持ち世界の秩序を司る神。各種族はそれぞれ自分たちの望みを達成するために協力しあったり、争ったりと非常に複雑な関係となっています。二千年前は魔族と人間・精霊・神が争いあっていましたが、その後魔族と人間・精霊が手を結び、黒幕であった神に立ち向かっていきます。しかし、魔族の中にも神に味方するものがいたり、神の中にも最後までアノスと一緒に戦い抜くキャラもいたり(しかもその神はアノスの妹になる)と、単純に神vsそれ以外の構図にならないのもおもしろいところです。

小世界と銀水聖海

物語後半になると、舞台はさらにアノスたちのいる外にまで広がっていきます。アノスたちの世界は、じつは世界全体のごく一部にしかすぎず、外側には同じような世界がいくつも存在しています。各世界のことを「小世界」といい、世界全体のことは「銀水聖海」などといったりします。
小世界は保有する火露ほろ(魔力の源のようなもの)の量によって、深層世界、中層世界、浅層世界、泡沫世界に分かれています。深い世界ほど魔力が多くなり、そこに住む住人達も強くなります。アノスたちの住む「ミリティア世界」は泡沫世界に属し、銀水聖海の中では最も弱い部類に入ります。
そして銀水聖海に乗り出したアノスたちの前に、深層世界をはじめとする他の世界が立ちはだかります。黒幕である神を倒したと思ったら、さらに別の世界にもさらなる強敵がいるというのは、ドラクエ3と少し似ていますね。
また、各世界はまったく独立しているのではなく、ある程度の関係性をもっていたりします。アノスにとって身近なあの人も、実は別の小世界の住人の生まれ変わりで、さらにその人物の弟がさらに別の世界の元首(その世界の住人のトップ)を務めていたりと結構複雑だったりします。

主人公がめちゃくちゃ強い!

とにかく主人公「アノス」がハンパじゃなく強いです。あまりにも強さがぶっとんでいて「俺TUEEE」系作品の主人公の中でも最強かもしれません。
なろう系主人公は、大体途中でより強い敵と対峙してピンチに陥ることがあるのですが、この物語はそんなことありません。
立ちふさがる敵の「すべてを」「余裕で」「完膚なきまでに」に打ち砕いていきます。

国中を焼き尽くすほどの威力を誇る炎属性最上級魔法「獄炎殲滅砲ジオ・グレイズ」を100発同時に放ったり、たった1発で世界を滅ぼすほどの「極獄界滅灰燼魔砲エギル・グローネ・アングドロア」を7発同時に発動したり、世界を1,000度滅ぼしてもお釣りがくるほどの「涅槃七歩征服ギリエリアム・ナヴィエル」を編み出したりとやりたい放題です。

また、かなりのチートなのが、アノスは膨大な滅びの魔力をその根源に内包しており、自身の力のほとんどをその魔力があふれ出ないように制御することに費やしているという設定です。
超大魔法を平然と連発するアノスですが、それは自身の制御で使われなかった、いわば残りカスの魔力で成しているものなのです。
そして相手が強ければ強いほど、本来抑え込んでいる滅びの魔力を攻撃に転化することができるため、どんな強い相手でもアノスは苦戦すらせずに勝利します。

物語後半に、グラハムという滅茶苦茶強い敵が出てくるのですが、アノスはそんな強敵に対しても、「お前は俺と戦っていたが、俺は俺と戦っていたのだ」と述べ、片手間で戦っていたことを明かし、結果圧勝してしまいます。
この設定のおかげで、多少アノスが必死になっている描写をしても、それは本来のアノスの力でも何でもないということを矛盾なく説明できるのです。

主人公以外も超強い

アノスの強さは規格外ですが、アノス以外の登場人物も超強いです。
例えば味方サイドでは、天父神の力を手に入れ、いつでも手下の神を呼び出せる四邪王族の「熾死王エールドメード」、次元の彼方に敵を吹き飛ばして一瞬で勝負を決める同じく四邪王族の「冥王イージェス」、そんな四邪王族全員が束になっても敵わない魔王の右腕「千剣のシン・レグリア」などがいます。
敵サイドでは、シンの剣が直撃してもかすり傷しか負わず、逆にシンを真っ二つにしたことのある銀城世界の二枚看板「ザイモン」、たった一発の魔法で一つの小世界を完全消滅させる傀儡世界の元首「パリントン」、アノスの超必殺魔法「極獄界滅灰燼魔砲エギル・グローネ・アングドロア」を余裕で受け止めて投げ返す「二律僭主ノア」などがいます。

正直みんな、他の作品だったら余裕で主人公が務まりそうなくらい強く、必殺技も豊富でキャラも濃く、バックグラウンドも深い人たちばかりです!
最強はアノスですが、みんな独自の持ち味を活かしていて、アノスの完全下位互換にはならず、「もう全部アノスでいいじゃん」とはならないところも読んでいて非常に楽しいです。

伏線の回収がすごい!

アノスの強さ描写もすごいですが、この物語、伏線の張り方とその回収方法もすさまじく芸術的です。数十話前の何気ない日常パートでのワンシーンが、後々のクライマックスシーンでの話に重大な影響を与えていたりします。
やや具体的に言うと、「お前の正体が〇〇ならば、あの時△△を彼女にプレゼントしてたのはおかしい。だからお前の正体は✕✕だ!」みたいな感じです。単に彼女といちゃいちゃしてたシーンですが、それが後々の超重大シーンにつながっていたりするのです。
ちなみに正体がばれるまでは、正体が〇〇であるような推察がなされる要素がたくさん出てくるため、リアルタイムで読んでいた方は99%ミスリードされたと思います。

また、ヒロインの一人「サーシャ・ネクロン」が生まれながらに強力な魔法「破滅の魔眼」を使える理由、霊神人剣「エヴァンスマナ」が規格外に強い理由など、さまざまな要素が数十話、場合によっては100話以上経ってから判明したりすることもあります。

とにかく伏線とミスリードのバランスが良く、予想がそのまま当たる場合もあれば外れることもあるので、読んでいて全く飽きません。

魔法の名前が独特でカッコいい!

なろう系に限らず、ファンタジーでよくありがちなのが、英訳をそのまま魔法名にしたりしていることです。例えば火球を打ち出す魔法を「ファイアボール」や「フレア」と名付けたりしている作品はよく見かけると思います。

しかし、「魔王学院の不適合者」は全部完全オリジナルです。魔法名はどれも漢字表記に対してカタカナ読みが割り当てられていて、どれもセンスが光っています。
炎属性の魔法だったらなんとなく熱そうな響きだったり、トリッキーな魔法だったら、早口言葉みたいな名前だったりと、魔法名から連想される効果がどれもしっくりとくるのです。

例えば炎属性の魔法を強い順に挙げていくと以下のような魔法があります。

  • 焦死焼滅燦火焚炎(アヴィアスタン・ジアラ)
  • 獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)
  • 灼熱炎黒(グリアド)
  • 魔炎(グレスデ)
  • 大熱火炎(グスガム)
  • 火炎(グレガ)

強い魔法には、強そうな漢字が多く使われていて、中二心をくすぐられまくります!
カタカナ表記も上位の魔法になるほど、カッコよくなっているため、物語を読んでいるだけで自然と覚えてしまいます。

他にも、滅尽十紫電界雷剣(ラヴィア・ネオルド・ガルヴァリィズェン)、災炎業火灼熱砲(ジオル・ベズグム)、獄炎鎖縛魔法陣(ゾーラ・エ・ディプト)など、いかにも強そうな魔法が何十種類(もしかしたら100種類以上)も登場します。もう読んでいるだけでワクワクします。

剣の名前もカッコいい!

「魔王学院の不適合者」には、魔法だけでなく、魔剣や聖剣などといった剣も多く登場します。剣名はどれも漢字部分+カタカナ部分で構成されていて、魔法名が表記が漢字、読みがカタカナだったのと比べて、漢字・カタカナどちらも剣名の構成要素になっています。また、漢字部分はその剣の能力も端的に表しています。

そして魔法と同様に剣にもたくさんカッコいい名前のものが登場します。流崩剣アルトコルアスタや略奪剣ギリオノジェス、自在剣ガーメストなど、魔法と同じく何十種類も登場しています。

そして、各魔剣には秘められた奥義「秘奥」が存在し、超強力な技を使用することができます。「秘奥」を発動するには、その剣を完璧に使いこなすだけの技量が必要であり、魔王の右腕「シン・レグリア」をはじめ、一部の強キャラしか使うことができません。
断絶剣、秘奥がよん「万死」や業炎剣、秘奥が「轟魔炎獄」など、複数種類の秘奥を持つ剣もあるため、戦闘が単調になることもありません。

まとめ

以上の6つが、「魔王学院の不適合者」の主な魅力でした。
他にも紹介しきれないくらい多くの魅力をもった作品ですので、ぜひ、一度読んでみてください!
文学的な側面も強かったりしますので、一般的ななろう作品が苦手な人にも非常におすすめです!


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